チェーン・リスニングをするとき、よく選ぶ曲の一つに the Beach Boys の "Darlin" があります。 ちなみに、「チェーン・リスニング」は私の勝手な表現です。チェーン・スモーキングのように次から次へとCDを聴く、という意味です。 チェーンスモーキングでは全部吸い終わらないうちに火を消し、また次の一本に手を伸ばしますが、それと同様に、CD全体を通して聴くのではなく、1曲か2曲で次のCDに移るというのが特徴です。 今回は手持ちのCDで "Darlin" ライヴ・バージョンの聴き比べをしてみました。 私がこの曲に求めるものは以下の3点です。 (1)リズムに疾走感があること。前へ前へと進むような感じであること。 (2)カール・ウィルソンの喉の調子がいいこと。 (3)コーラスにパー・パッパッ・パーがあること。 "BEACH BOYS '69 (LIVE IN LONDON)" オフィシャル盤。追い立てられるようなスピード感があって名演奏。カールの喉も元気。 "THE BEACH BOYS IN CONCERT" オフィシャル盤。このバージョンの欠点はリズムがドン・チャン・ドン・チャンしすぎていて疾走感がないことである。 "KEEPIN' THE SUMMER LIVE" (BellBottom) 1980 NY ブート。サウンドボード録音。FM放送を録音したものらしいが、音質は可もなく不可もなくといったところ。 ボーカルは平坦。「ほんとにカールが歌っているのか?」と疑問がわく。(が、曲の終了後に紹介されていたのでしぶしぶ納得) 2コーラス目に ♪ パー・パッパッ・パー パー・パッパッ・パー ♪ というバックコーラスが付けられており、これが秀逸。(オフィシャル盤ではこのコーラスは聴こえてこない。) "HELP ME TAMPA" (B.B.5) 4/12/1974 Tampa FL ブート。音が悪い。チケットがないので友人のトランクの中に入って入場ゲートを通過、コンサートが始まったが出してもらえず、トランクの中で聴いているような音質。閉塞感がかなりあって、まさに息の詰まるような演奏。 "SURF'S UP IN PRINSTON" (BARRIER) 11/13/1971 Prinston Univ. NY ブート。"HELP ME TAMPA"では窒息死しかかったが、ここでは呼吸用の穴を開けてもらいそこから聴いているような音質。 リズムはややドン・チャンしている。パー・パッパッ・パーあり。 "BEACH BOYS '69" と "KEEPIN' THE SUMMER LIVE" が甲乙つけがたく、気分に応じて使い分けています。
by beertoma
| 2004-09-22 01:47
| 音楽(その他)
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