ファーゴ
/ ジェネオン エンタテインメント 「ファーゴ」は好きな作品で何度も見ています。 ストーリーを簡単に紹介します。 アホな男がおりましてぇ。職業は車のディーラーをやっとります。こいつが悪い奴で、自分の嫁さんを誘拐させよるんですわ。どういうことかぁいいますと、嫁さんの父親、つまり義父っちゅうやつですな、このお父っつぁんがお金持ちなんですわ。せやから泣きついて身代金を出させよういうんです。お父っつぁんは自分の娘が誘拐されたもんですから、当然お金出しますわな。ほんでその金をガメようっちゅう、こらまた何ともえげつない計画ですわ。 映画は誘拐を依頼するところから始まります。アホな亭主が頼みよるんですが、その頼む相手というのも、知り合いの知り合いいう、こら、そんな遠い縁の奴ら信用してホンマ大丈夫かいな?っちゅう話なんです。人相のけったいな二人組みなんですが。 ほんでやっぱり、大丈夫やなかったちゅう、そんな一席でございます。 アホな亭主、誘拐犯、警官、3者の行動が、細かいエピソードを交えながら、淡々と描かれている。 突き放した視点で作られているので、登場人物の誰かに感情移入するということはない。また、コメディタッチが前面に押し出されているわけでもない。 オバカな話を素直に楽しむことができる。 バカ亭主を演じているのが、ウィリアム・H・メイシー。 彼は、小物を演じさせたら世界一である。 とりあえずその場はうまく取り繕うのだが、物事の全体を見ていないため、状況がにっちもさっちもいかなくなる。そんな小物を演じるのがとても上手い。 彼の一挙手一投足に笑ってしまう。 「とにかく全体的に変な顔としかいいようがないわ」のスティーヴ・ブシェーミ、この作品でアカデミー助演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンドも、もちろん、素晴らしい。 ファーゴ(1996) FARGO 監督:ジョエル・コーエン 脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン 出演:フランシス・マクドーマンド、スティーヴ・ブシェミ、ウィリアム・H・メイシー
by beertoma
| 2004-11-06 01:35
| 映画
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