ここ数日、急に白黒映画が見たくなったので、録画して観ていなかった作品(「積ん読」ならぬ「積ん録画」)を、立て続けに観ていました。
都会の叫び(1948) Cry of the City 監督:ロバート・シオドマク 原作:ヘンリー・エドワード・ヘルセス 脚本:リチャード・マーフィ 出演:リチャード・コンテ、ヴィクター・マチュア、シェリー・ウィンタース 貧しい暮らしから逃れようと犯罪に手を染めた男と、彼を追いかける刑事の物語。二人はともにイタリア系で貧しいのだが、刑事の方は真面目に働いているという対比がミソ。 サスペンスよりも人間を描くことに重きをおいた作品だった。監督がシオドマクということで、見え見えでもいいからスリルとサスペンスを期待したのだが、ガッカリ。 闇の曲り角(1946) The Dark Corner 監督:ヘンリー・ハサウェイ 原案:レオ・ロステン 脚本:ジェイ・ドラットラー、バーナード・C・ションフェルド 出演:ルシル・ボール、クリフトン・ウェッブ、ウィリアム・ベンディックス 私立探偵もの。探偵が殺人犯の汚名を晴らすべく真犯人を追いかける。 探偵の秘書役がルシール・ボール。スターとしての存在感があるので少々退屈なストーリーでも楽しめると思っていたら、ストーリーのテンポがよく、カーチェイスまであって、大いに楽しめる作品だった。 探偵役のクリフトン・ウェッブは、リチャード・ウィドマークとキャラクターがダブっている。ウィドマークが演じればもっと名画になっていたような気がする。 冒頭の探偵事務所のシーンではカメラの切り返しが複雑で(というかガサツで)どんな部屋なのか戸惑うが、そこはご愛嬌。冷静に振り返れば、犯人が何故あんなまわりくどい方法をとったのか大いに疑問が残るが、それもご愛嬌。 フィルム・ノワールはこうでなくっちゃ、と思わせる作品。
by beertoma
| 2004-11-18 01:35
| 映画
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