「恐怖省」

恐怖省(1944)
Ministry of Fear
監督:フリッツ・ラング
原作:グレアム・グリーン
脚本:シートン・I・ミラー
出演:レイ・ミランド、マージョリー・レイノルズ、ダン・デュリエ

舞台は第二次大戦下のイギリス。ある男がひょんなことからナチのスパイ組織に追いかけられてしまう話。

今回で2度目。数年前に見たときは、あまり面白くなかったような記憶がある。
フリッツ・ラング監督作品ということで再挑戦。

ストーリ展開に強引さを感じた。主人公が何も考えずに行動しているように見える。この時代の作品は、原作を90分の枠内に収めようとして説明を端折ることが多い。昨今のアメリカ映画はサービス満点で、観客の心理を巧みに誘導してくれるので、そういった作品を見慣れていると不満を感じてしまう。
ストーリーに対する過度の期待はせずに、丹念に映像を追っかければ、大いに楽しめる作品なのであろう。

「なのであろう」などと曖昧な書き方をしたのは、私自身はラングらしさを掴みきれていないからである。ラスト近くの、暗闇で銃が発射されたシーンは、流石だと唸らされたが(弾丸がドアを貫通し、穴だけが光って見えるという演出)、それ以外は一部だけ取り出して見せられてもラング作品だと判断できないと思う。
(判断する必要があるのか、というツッコミはおいといて)
[PR]
by beertoma | 2004-11-24 01:30 | 映画


<< 「ザ・スティーマー」 「ブランデーの香りを―ジャパン... >>