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「コール」

コール
/ アートポート

コール(2002)
Trapped
監督:ルイス・マンドーキ
原作・脚本:グレッグ・アイルズ
出演:シャーリーズ・セロン、ケヴィン・ベーコン、コートニー・ラヴ

<ストーリー紹介>
ハーイ! 私の名前はケイ。憶えてる?「ランダム・ハーツ」のケイよ。
今日はね、なんと、この私が「コール」のストーリー紹介をします。
いいでしょ別に。自分の映画から抜け出しちゃいけないなんて誰が決めたのよ。

「コール」はね、ジェニングスさんちのお話なの。ご主人のウィルは麻酔医。まだ若いんだけど実力派で、将来を期待されているらしいわ。スーパールーキーってところね。超美人の奥さんカレンと、超愛くるしい娘のアビーと、3人家族よ。
でもね、ある日、この一家に超ついてない出来事が起こるの。なんていうんだっけ、そういうの? あ、そうそう、おごる平家は久しからず。べつにおごってたわけじゃないと思うけど。それに平家じゃないし。

あのね、誘拐されちゃうの。
ね? 超ついてないでしょ? でもね、違うのよ。ぜんぜん違う。あなたの思ってること、ぜんぜん正しくない。だって今、娘が誘拐されて警察がやってきて犯人から電話がかかってきて「いいですか奥さん、できるだけ話を引き伸ばしてください」って思ったでしょ?
ブーーーッ!
ホワン・ホワン・ホワン・ホワン、ホワワワン!
娘が誘拐されるところまでは正しいわ。でもね、それだけじゃないのよ。
ご主人も奥さんも別々に監禁されちゃうの。犯人は3人組で、マンツーマンで襲いかかるのよ。だから警察に連絡することもできないの。
どう思う? ガッデムなシチュエーションでしょ。

そんなウィルとカレンとアビーの物語。

<感想>
出だしは快調、テンポもよかったが、中盤になってややもたもた、最後は大味なアクションで終わってしまった。もったいない。

タイトルデザインと映画の内容がマッチしていなかったように思う。
タイトルバックは、カイル・クーパー の影響を感じさせるものであった(たぶん)。
そこから期待したのは、例えば、デビッド・フィンチャー監督作品のような、

・オーソドックスでない演出。冷たいトーン。
・観客には感動を与えない。不安感をあおる。
・登場人物はサスペンスを出すための記号で、彼らの人間性を描くことは重視しない。もちろん、浪花節は御法度。

といったものであった。ところが実際は、さほど冷たくもないトーンであったし、観終わった後の印象も、ふつうのアクション映画を観た時に近かった。

室内でのシーンはいずれも良かった。俳優たちは、犯人でさえも魅力的に撮られている。ただ、屋外での撮影に難があるような気がする。屋根がない場所でのシーンが何とも大味だった。
by beertoma | 2005-01-11 01:10 | 映画


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