ディープ・エンド (2001)
THE DEEP END 監督・脚本:スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル 原作:エリザベス・サンゼイ・ホールディング 出演:ティルダ・スウィントン、ゴラン・ヴィシュニック、ピーター・ドゥナット <ストーリー紹介> マーガレットは悩んでいた。長男のボウのことである。受験を控えているというのにチンピラ風の男と遊んでいるらしい。もちろん、ボウには何度か注意をしたのだが、こっそりと会っているようだ。 「ああ、こんな時に主人がいてくれたらなあ・・・」 彼女の夫は海軍の船乗りである。いったん洋上に出ると何ヶ月も家を空ける。毎日電話するというわけにもいかない。うらめしやネイヴィー。 そんなある朝のこと。マーガレットが朝のジョギングに出かけようとすると、何やら不可思議な物体が目に留まった。 なんじゃらほい? 近づいてよーく見てみると、なななな・ぬわんと! 死体があーるじゃあーりませんか。 しかも、顔に見覚えがある。あのチンピラ風の男だ! 「そういや、昨日の夜、ボウがこっそり表に出ていたざます。何やら揉めるような声もしたざます。 ・・・・・。 ひょっとして、ひ・よ・つ・と・し・て、ウチのボウちゃんが殺したざます?」 そう思い込んだ彼女は、死体を捨てに出かける。 <感想> 「サスペンス・スリラー」と紹介されていたが、そうでもないです。 もちろん、「死体がどうなるか」「犯人がつかまるか」といった謎が、このストーリーを引っぱっていくエンジンなのですが、途中からは謎の追求よりもマーガレットの気持ちの描写に重点が置かれています。 その描写がとても上手く、最後まで大いに楽しみました。 サスペンスからドラマへの切り換えも見事です。「おぉっ、そう来るか」と惹きこまれてしまいました。 ティルダ・スウィントンの演技も言うことなし。 電話ボックスで家に電話をしているマーガレットがふと外を見る。車の横に立っている男の姿が目に入る。 あのときの彼女の表情に感動しました。
by beertoma
| 2005-01-22 01:20
| 映画
|
|
ファン申請 |
||