めぐりあう時間たち DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組)
/ アスミック めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 監督:スティーヴン・ダルドリー 原作:マイケル・カニンガム 脚本:デヴィッド・ヘア 出演:ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ、ジョン・C・ライリー、トニ・コレット、エド・ハリス、クレア・デインズ、ジェフ・ダニエルズ、アイリーン・アトキンス <ストーリー紹介> 3人の女性が主人公。それぞれの一日が(交互に)描かれている。 1人目は作家のヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)。1923年。ロンドン郊外で病気療養しながら「ダロウェイ夫人」を執筆中。 2人目は主婦のローラ・ブラウン(ジュリアン・ムーア)。1951年のロサンジェルス。今日は夫の誕生日なので息子とケーキを焼いている。 3人目は編集者のクラリッサ・ヴォーン(メリル・ストリープ)。2001年のニューヨーク。今夜は彼女の家でパーティが開かれる。その準備中。 <感想> 文芸作品の映画化は退屈するものが多く、これもそんな一本ではないかと心配したが、杞憂に終わった。3人の主人公をカットバックによって交互に描くという手法がいい。飽きることなく最後まで楽しめた。 これがオムニバス形式だったらどうだろう。「ヴァージニア・ウルフの一日」「ローラ・ブラウンの一日」などと一人分ずつ見せられていたら、退屈したかもしれない。 ただ、どちらの場合でも、最終的に見るフィルムの量は同じである。順番が違うだけで。 朝三暮四のサルをあまり馬鹿にはできないということか。 ただ、どうせ三人使うのならもっと相乗効果を生むようなストーリーにして欲しかった。1+1+1が5にも6にもなる筈なのに、ここでは1+1+1=3.5にしかなっていない(ような気がする)。 まあ、そういう、構成で驚かせるタイプの映画ではないので、仕方ないのだろうが。 3人の主演女優の演技が素晴らしい。とくにメリル・ストリープ。やっぱりすごい。すごすぎる。受けの表情の上手さは筆にも舌にも尽くしがたい。 ヴァージニア・ウルフの小説を読んだことがあれば、もっと楽しめる作品なのかもしれません。
by beertoma
| 2005-01-24 01:10
| 映画
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