「ノー・グッド・シングス」

ノー・グッド・シングス
/ ジェネオン エンタテインメント

ノー・グッド・シングス (2002)
No Good Deed
監督:ボブ・ラフェルソン
原作:ダシール・ハメット
脚本:スティーヴ・バランシック、クリストファー・カナーン
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ステラン・スカルスガルド

<ストーリー紹介>
「音楽はクラシックに限るぜ」
ジャックはそう思っている。
「ズージャは忙しくっていけない。刑事なんて稼業をやってると、プライベートくらい静かに過ごしたくなるってもんだ」
彼はケースから「チェロリン2号」を取り出した。世間ではチェロという名前で通っている楽器である。一人暮らしのジャックは休みの日になると「チェロリン2号」を演奏して心を落ち着ける。心の静寂こそがストレス解消につながると固く信じているからである。
楽譜を前に集中すると、いっせーのせっ!で弾きはじめた。チェロの音が静かに部屋を満たしていく。
「ズージャってホント駄目だよな。落ち着きってもんがねえ。せめてコントラバスだけでも静かに弾きゃあいいのに、「お熱いのがお好き」のジャック・レモンときた日にゃあ、喜色満面で正のエネルギーを出しまくりながら弾いてやがるし、「間違えられた男」のヘンリー・フォンダなんてあれだ、『古今東西の悲劇的事件は全部私がやりました』ってな暗ーい顔して弾いてやがる。あんな音楽がありますかってぇんだ」
演奏しながらこれだけのことを考えているということ自体、すでに頭の中が静寂でなくなっている何よりの証拠ではあるが、ジャックは気がつかない。
「どうだ、この無我の境地は。今までの人生で一番の無我の境地かもしれない。これでこそクラシックだ」
その時である。チャイムの音が鳴った。
ドアをあけると隣のおばちゃんが立っていた。
「なあ、ちょっとあんた。ウチの娘、家出してもうたんや。帰ってきいひんねん。今日から休暇なんやろ? ちょうどええやん、娘さがしてぇや。え? 休暇は音楽祭に行って過ごすつもり? あかんあかん、あかんてそんなもん。汝の隣人を愛さんでどないするっちゅうねや? 探して探して」

人のいいジャックが家出娘を探している途中、犯罪に巻き込まれる話。

<感想>
現代版フィルム・ノワール。ハメットの原作を現在に当てはまるよう、うまくマイナー・チェンジしている。
(別の言い方をすれば、昨今のハリウッド映画のような、濃いサスペンスや濃いアクションはない)

監督が個性を前面に押し出すことなく裏方に徹して撮っているので、つるりと楽しめた。

サミュエル・L・ジャクソンとミラ・ジョヴォヴィッチが好きな人なら、そして過大な期待をしなければ、楽しめる作品だと思う。
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by beertoma | 2005-01-29 01:10 | 映画


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