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「暗黒街の女」

暗黒街の女 (1958)
Party Girl
監督:ニコラス・レイ
原作:レオ・カッチャー
脚本:ジョージ・ウェルズ
出演:シド・チャリシー、ロバート・テイラー、リー・J・コッブ、ジョン・アイアランド

<ストーリー紹介>
ヴィッキー(C・チャリシー)が鏡の前に座ってメイクを落としていると、ジンジャーが隣にやってきて先程の話の続きを始めた。
「どう? 決心はついた?」
「え? ああ、あれ。 もっとよく考えさせてくれない?」
「なにのんびり構えてるのよ。歌う子はもう決まってるのよ。あとはダンサーだけなんだから」
数日前からジンジャーが、この店を辞めて自分たちだけでグループを作らないか、と熱心に誘ってくる。ヴィッキーには無論そんなつもりはなかった。”ゴールデンルースター”といえば一流のクラブである。せっかくそこでダンサーという職を得たというのに。

ヴィッキーは考える。ジンジャーって子はとにかく売れたい、テレビに出たい、それしかないのよ。たしかに、あのグループは画期的よ。ふつう、ダンサーって現地調達するものなのに、歌手とダンサーと込みで一つのグループっていう発想はすごいわよ。でも、それをそのまんま真似して、女の子だけのEXILEみたいなグループを作ったって、売れるわけないじゃない。

そこへルイスがやってきた。彼は、この街を支配する大物ギャング・リコ(L・J・コッブ)の右腕である。
今日はボスの誕生日でこれからそのパーティがある、綺麗どころをたくさん呼んでにぎやかに祝いたい、参加すればもれなく100ドルが貰える、”もれなく”だぞ、女の子の好きな”全プレ”だぞ、という。
全プレが大好きなヴィッキーは参加することにした。


そんなヴィキヴィキヴィッキーが、パーティで出会ったギャングの顧問弁護士トミー(R・テイラー)と恋に落ちる物語。


<感想>
夜の帝王ニコラス・レイの傑作。

シド・チャリシーの綺麗なこと。ふつうの美人なんだけど、ものすごい美人でもある。おかしな表現だが、そうとしか言いようがない。
「バンド・ワゴン」や「雨に唄えば」ではさほど印象に残らなかったのに。ホワイ?

リー・J・コッブはヒールでありながらベビー・フェースでもある。その不思議な魅力を遺憾なく発揮していた。
by beertoma | 2005-02-09 01:10 | 映画


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