アマデウス
/ ワーナー・ホーム・ビデオ アマデウス (1984) AMADEUS 監督:ミロシュ・フォアマン 原作・脚本:ピーター・シェファー 撮影:ミロスラフ・オンドリチェク 音楽監督:ネヴィル・マリナー 出演:F・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス、ジェフリー・ジョーンズ、エリザベス・ベリッジ <ストーリー紹介> 受信はできるが発信できないサリエリが、発信しまくるモーツァルトをうらやむお話。 <感想> 評判どおり楽しめる作品であった。 ただ、これだけモーツァルトの曲を使えばイイ感じに仕上がるのも当然、という気もする。 観客の感情を刺激するのに、映像なら数十分かかるところを、モーツァルトの曲なら数十秒ですんでしまう。しかも、脳の芯に近いところを抽象的に刺激してくるんだからたまったものではない。 そういう意味では、こんなに卑怯な映画もない。 この映画のツボは、やっぱり、義母のガミガミ怒鳴る声が、夜の女王のアリアにオーバーラップするところでしょう。 (夜の女王がパミーナに叱る場面。「お母さんが『殺しなさい』と言ってるんだから殺しなさい! 言うこときけないんだったら、もうウチの子じゃありません!」) あのコロラトゥーラのアリアを聴くたびに、「もうちょっとだ、もうちょっと頑張れ! あとほんの少しのところで音波が目に見えるはずだ」とか、「これはアリアではない。もはや腹話術だ!」とか思ってしまうのは私だけでしょうか。
by beertoma
| 2005-03-01 18:23
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