「ミステリオーソ」「ハードボイルド」

ミステリオーソ
原 寮 / 早川文庫

ハードボイルド
原 寮 / 早川文庫

少し前のことになりますが、原尞のエッセイ集「ミステリオーソ」が文庫化されました。

ご存じない方のために少し紹介しておきますと
原尞(はら りょう:「りょう」は「寮」からウ冠を取った文字)は、ハードボイルド小説の作家です。元・フリージャズのピアニスト。寡作で知られている人で、1988年のデビュー以来、長編を4作と短編集1冊、そしてこのエッセイ集1冊しか発表していません。
(長編は「そして夜は甦る」「私が殺した少女」「さらば長き眠り」「愚か者死すべし」、短編集は「天使たちの探偵」いずれも早川書房より刊行)

うまく表現できませんが、地に足のついた文章を書く人です。つまりは、言葉だけが空回りしていない文章、繰り返し読むに耐える文章、コブシが効いている文章、ああ、やっぱりうまく表現できません。いちど書店で手にとって体験してください。

私の最も好きな作家の一人で、小説もエッセイも何度も読み返しています。(最新作の「愚か者死すべし」だけはまだ読んでいません。発売直後に買ったのですが、読んでしまうのが勿体なくて)

今回の文庫化にあたっては、単行本刊行後に発表されたエッセイ、対談なども取り込まれています。1冊には収まりきらないので、「ミステリオーソ」、「ハードボイルド」の2分冊になったということです。前者には自伝的エッセイやジャズや映画についての文章、後者にはミステリや読書について、小説を書くことについての文章が収められています。
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by beertoma | 2005-05-28 05:31 | 読書


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