「半落ち」

半落ち
/ 東映
ISBN : B0001AE1WW

半落ち (2003)
監督:佐々部清
原作:横山秀夫
脚本:田部俊行、佐々部清
出演:寺尾聰、柴田恭兵、伊原剛志、國村隼、原田美枝子、鶴田真由、石橋蓮司、高島礼子、奈良岡朋子、吉岡秀隆

<ストーリー紹介>
allcinema ONLINE 映画データベース 内の 映画「半落ち」の詳細情報 より引用

「病に苦しむ妻を自ら殺害した元刑事が、取り調べに際し犯行を認めながらも“完落ち”することなく、決して明かそうとしない自首するまでの“空白の2日間”。映画は、そんな事件に直接関係ないはずの“謎”を軸に、刑事手続きの過程で、刑事、検察、弁護士、判事、さらには記者といった人々が、それぞれの立場で犯人の元刑事と向き合う姿を通して人の命と人生の意味を問う。」


<感想>
“空白の2日間”に何があったのかと夢中になって観ていたら、次から次から登場人物が増えて、あっちにもこっちにもプチドラマが発生、そのままズルズルと最後までいってしまった、という印象でした。

その原因は、私がミステリ主体の映画だという先入観で見始めたことにあります。逃げる者と追う者のサスペンス、謎が解決されたときのカタルシス、こういったものを期待していたのですが、「人の命と人生の意味を問う」ドラマだったので面喰ったというわけです。
どういうタイプの作品かを前もって調べておくべきだったと反省しています。

ただ、脚本にも問題があるような気がします。
冒頭部分は「これから始まる映画はサスペンスものです」と宣言しているような描き方でした。24時間以内に自白させねばならないとタイムリミットを強調したり、取り調べる刑事と県警幹部との対立や、あるいは警察と検事との対立があったりなど。柴田恭兵の車がUターンするシーンもそうです。「人生の意味を問う」ドラマにUターンは不要ではないでしょうか。そのうえ、冒頭で活躍するのが、寺尾聰、柴田恭兵、石橋蓮司、伊原剛志、といった、これまでほとんど逃げる者か追う者を演じてきた人々なんです。誤解するのも無理ないじゃないですか。
「この作品は普通の犯罪ものじゃないよ」というサインを入れるべきだったと思います。(私が見過ごしただけかもしれませんが)


いい役者を出演させすぎだとも思いました。
(いい役者をたくさん使う → それぞれに見せ場を用意しなければならない → 作品の焦点がボヤけてしまう)
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by beertoma | 2005-06-14 05:42 | 映画


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