ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決
/ ジェネオン エンタテインメント ISBN : B0002B5A7A ニューオーリンズ・トライアル (2003) RUNAWAY JURY 監督:ゲイリー・フレダー 原作:ジョン・グリシャム 『陪審評決』 脚本:ブライアン・コッペルマン、デヴィッド・レヴィーン、マシュー・チャップマン、リック・クリーヴランド 出演:ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ、ブルース・マッギル、ジェニファー・ビールス、ルイス・ガスマン、セリア・ウェストン、ジョアンナ・ゴーイング <ストーリー紹介> 証券会社をクビになった男が復讐のため職場に乗り込み銃を乱射、16人を死傷させるという痛ましい事件が起こった。この事件により夫を喪ったセレステ・ウッドは銃の製造メーカーを相手に訴訟を起こす。銃が誰にでも簡単に手に入るからこそ乱射事件が起こった、というのがその主張である。原告側の弁護士であるウェンデル・ローア(ダスティン・ホフマン)もこの裁判は必ず勝てるとふんでいた。 銃の製造メーカーにとってこの裁判は極めて重要なものであった。というのも、ここで敗れてしまうと同じような訴訟が全米で次々と起り、賠償金の支払いで会社が潰れてしまうことが目に見えているからである。被告側は陪審コンサルタントのフィッチ(ジーン・ハックマン)を雇う。フィッチは伝説の陪審コンサルタントで、これまで手がけた裁判でことごとく勝ってきた。彼の戦略はいたってシンプルなものである。陪審員の選択さえ誤らなければ、判決はコントロールできる。原告に過度に同情的でなく、かつ、銃にアレルギーのない人物を陪審員に選ぶ。もし言いなりにならないのであれば、プライベートでの秘密を探り出し恐喝すればよい。 ところが、ちょっとしたハプニングから、素性のよくわからないニコラス・イースター(ジョン・キューザック)という男を陪審員に選んでしまう。 そこからフィッチの計算が狂いはじめた。 <感想> 脚本家のクレジットが多いので、船頭多くして船山に登るたぐいの映画かと思ったら、あにはからんやとても面白い作品であった。”陪審員もの”もあらかたパターンが出尽くして、これは以上発展しないかと思っていたら、陪審コンサルタントという変化球のおかげで最後までオチが読めなかった。 ジョン・グリシャムの小説を映画化した作品のうちで、一、二を争う出来ではないだろうか。 レイチェル・ワイズの存在がいい箸休めになっている。こういう”ちょっとしたヒロイン”をやらせたら力を発揮する女優。 ジョン・キューザックがモーテルに泊まるシーン。彼が部屋の鍵を手にする。よく見ると「アイデンティティ」に出てきた鍵とそっくり! これから宿泊客が次々と殺されたらどうしよう、と不安になった。
by beertoma
| 2005-07-14 05:27
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