『被差別の食卓』 上原 善広

被差別の食卓
上原 善広 / 新潮社

世界各国の被差別の民を訪ね、その独自の食べ物を紹介した本。
アメリカのソウルフード(黒人の家庭料理: 豚もつ煮、なまずフライ、ザリガニ料理)に始まり、ブラジル、ブルガリア(ハリネズミの料理)、イラク、ネパール、日本(あぶらかす、こうごり)、と多岐にわたっている。
文章が読みやすくスラスラと読めてしまう。

あとがきに「閉鎖的でネガティブなイメージをもたれることの多い被差別部落の問題を、自由で世界的な視点から描けば、広がりを得て面白い読み物となり、多くの人たちに知ってもらえるのではないか。」とあるように、世界の珍しい料理の食べ歩きレポートを読んでいるうちに「差別を受けること」に関心が向くように書かれている。


この本は、気軽に読んでもらうことを目的とした入門書だろうから、こういう感想はお門違いなのかもしれないが、もっと突っ込んで書いてもよかったのでは、とも思った。
なんというか、体験したことの表面的な部分ばかり書かれてあったいう印象が残った。


著者にはこれからもこのテーマで書き続けて欲しい。
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by beertoma | 2005-07-23 06:01 | 読書


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