「エレファント」

エレファント
/ ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B0002XG8KQ

エレファント (2003)
ELEPHANT
監督・脚本:ガス・ヴァン・サント
出演:ジョン・ロビンソン、ティモシー・ボトムズ、アレックス・フロスト、エリック・デューレン、イライアス・マッコネル

<ストーリー紹介>
1999年コロラド州コロンバイン高校で起きた銃乱射事件を題材にした作品。

タイトルは「群盲、象を撫でる」の象のこと。

<感想>
事件当日の模様が再現フィルムのように描かれている。
ストーリー性がないので、カタルシスもない。ドキュメンタリーのように作り手の意図が明示的に示されることもない。

何かの本で(たしか、本多勝一と誰かの対談だったはず)、以下のような内容の文章を読んだ記憶がある。
「テレビのドキュメンタリー番組というものは、一つの作品であるから、視聴者がそれなりの満足感を得るように作られている。いくら作り手がそこで扱った問題について視聴者に考えてほしいと思っても、見終わったあとには一定の満腹感があるので、考え続けることはあまりない」
この作品に物語としての満腹感がないのも、こういった意図があるのではないだろうか。

血の色とか銃の音とか、本物よりも生々しい。
映像に映すもの・映さないものがうまく切り分けてあって、突然の暴力に巻き込まれた高校生の恐怖が、見る者の心の奥深くにまで届くよう表現されていた。
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by beertoma | 2005-08-14 05:27 | 映画


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