『古田式』 古田敦也 周防正行

古田式
古田 敦也 周防 正行 / 太田出版

<内容紹介>
スワローズファンの映画監督・周防正行とプロ野球選手・古田敦也との対談集。四部構成。対談が行なわれたのは、2001年の1月と2月。
第一部と第二部は、草野球のエースでもある周防が、憧れの野球選手・古田にさまざまな質問を投げかける。巨人戦のあの場面ではピッチャーにどういう球を要求していたのか、アマチュア時代はどんな選手だったのか、今のプロ野球が抱えている問題は何か、などなど。
第1回目の対談のあと、周防はヤクルトがキャンプをしている沖縄まで出かけていく。古田にキャッチボールの相手をしてもらうためである。キャッチボールといっても、マウンド上から坐らせた捕手を目がけて投げるという本格的なもの。このアマチュアのピッチャーなら誰もが憧れるような体験の、周防によるレポートが第三部。
最後は再び二人による対談。内容はキャッチボールの感想、捕手論、監督論、など。


<この本のいいところ>
古田の野球に対する考え方(の一部)を知ることができる。
対談集なので手軽に読むことができる。読むのに必要なエネルギーは、テレビのトーク番組を見るときくらい。

<この本に対する不満>
マニアの喜ぶディープな対談というよりは、古田敦也入門といった内容となっている。あらかじめ枠が決まっているから仕方ないにしても、基本的な質問はここで済ませたのだから、このあと対談を重ねれば突っ込んだやり取りができて面白さも倍増するはず。全10巻くらいのシリーズにしてほしい。


<引用>
周防 - 映画監督って誰でもできるって知ってます? イエス、ノーをいえればいいだけ。よく監督は自分のイメージがあって作るとかいうけど、それは、そんな振りをしてればいいんです(笑)。
(P.182)


周防 - 昨日、古田さんが「野球は監督がやるものだから」っていったじゃないですか。僕はその言葉に驚いた。映画のスタッフや役者がいう言葉と同じだから。「映画は監督のものだから」というのは、現場の役者からスタッフから全員がいうことでしょ。だから、古田さんの野球に対する感覚とかセンスは、映画に近いのかなと思いました。
(略)
で、古田さんが「野球は監督のものだ」というのは、たぶん、どんな采配にも、正解はないということを知っているからだと思う。
(略)
古田 - だから、結果から見て、あたかもそこに正解があったかのように語る解説者は勝手にいってろと思いますけど。ただ、結果に関して、キャッチャーは言い訳したらアカンですね。
(P.183-185)
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by beertoma | 2005-08-23 03:47 | 読書


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