古畑任三郎 Season III 第3話 「灰色の村」
演出: 脚本: 三谷幸喜 出演: 田村正和 西村雅彦 石井正則 荒木嘉右衛門 (松村達雄) … 雛美村の村長 村民から「お館さま」と崇め奉られている 鵜飼 (岡八郎) … 雛美村の助役 日下部薫子 (あめくみちこ) … 東京のデパートの仕入れ責任者 田治見 (夏木ゆたか) … 旅館の主人 一柳 (松澤一之) … バーテンダー 鬼頭 (金井大) … 杜氏 久野医師 (奥村公延) … 人のいい医者 清水巡査 (郷田ほつみ) … 職務熱心な巡査 村瀬リカ (畠山明子) … 雛美村村民 演劇の経験あり 漢字が苦手 恩田 (森喜行) … 井川 (問田憲輔) … 多々羅 (後藤康夫) … 洪禅和尚 (松田章) … 丑松 (佐々木和也) … 秋月 (神田時枝) … 勝野 (青木和代) … 看護婦 (松美里杷) … 老婆 (由起艶子) … <感想> 正月のスペシャル(「古畑任三郎新春SP 2006年新年3夜連続」)の前夜祭として関西地方では Season III が再放送されてます。 古畑の Season III は、初回放映時に見たときには、かなりの不満を感じました。(トリックや解決に強引さが目立ったため) 今回久しぶりに見直してみて気づいたのは、I や II とは比べずに、「今泉慎太郎主役のコメディ」として見れば、たいそう面白く見ることができるということです。 中でもこの回の今泉の面白さは際立っています。 古畑とともに田舎の村に立ち寄った今泉は、ある女性と知り合います。彼女の名前は日下部薫子。二人は一緒に酒を飲んだり、卓球をしたり、楽しいひと時を過ごします。次の日、今泉はとあるイタズラ(お地蔵さんへの落書き)の容疑をかけられます。落書きが行なわれたとされる時間は前日の夜。そうだ! その時間は、薫子さんと一緒にいたんだ! 自分の無実を証明してもらおうと、彼は薫子を探します。ところが、彼女の姿が見当たりません。旅館に尋ねてもそんな人は宿泊していなかったという。一緒にいるところを目撃しているはずの仲居やバーテンダーまでもが、「お客様は御一人でした」と言い張ります。 こうやって今泉が追い込まれていくわけですが、このときの表情がとても面白く、これだけでも見る価値があります。 「バルカン超特急」のような設定(確かにこの目で見たのに皆が否定する)がとても恐しい話です。 (個人的には、シリーズの中でも一、二を争う名作だと思います。マグマ大使の「人間もどき」の怖さに通じるものがあります)
by beertoma
| 2005-12-16 06:13
| テレビドラマ
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