『八番目の小人』 ロス・トーマス

a0034898_5115347.jpg八番目の小人
ロス・トーマス 藤本和子 訳 / ミステリアス・プレス
ISBN : 415100002X

<ストーリー紹介>
(裏表紙の紹介文より)

戦時中ドイツで行方不明になった富豪の息子を捜し出せ ― 金儲けのために手を組んだ元OSS大尉ジャクソンと小人の悪党プルスカーリュ。しかし二人の追うその息子とは、米英ソ三国がそれぞれの思惑で必死に捜索中の凄腕の暗殺者だった! 第二次大戦直後の混乱のドイツに展開する追跡劇 ― クライム・ノヴェルの最高峰が贈る傑作長篇


<感想>
『女刑事の死』とはかなり違った味わいのミステリだった。
いちおうの主人公は元OSS大尉のマイナー・ジャクソンであるが、内容はどちらかといえば群像劇にちかい。暗殺者である富豪の息子と米英ソの追っ手たち、それぞれが魅力的に描かれていて、全員に肩入れしたくなってくる。
終わり方もいい。読んでいる途中では「一人一人をしっかり描くことでクライマックスを大げさに盛り上げようとしているのか? 最後が盛大なドンパチになるのはイヤだな」と心配していたが、まったくの杞憂に終わった。派手すぎず・地味すぎずのスマートなラストで読後感も爽やか。
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by beertoma | 2006-03-12 05:26 | 読書


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