「引き裂かれたカーテン」

a0034898_1592436.jpg引き裂かれたカーテン」は私のヒッチコック・ベスト3に入る作品です。かつてのベスト3は「バルカン超特急」「汚名」「めまい」だったのですが、今は、「海外特派員」「北北西に進路を取れ」「引き裂かれたカーテン」の3本です。

ただ、この作品では主役のキャスティングに不満が残ります。まず、ジュリー・アンドリュース。たしかに「サウンド・オブ・ミュージック」では素晴らしいですが、ヒッチコック映画のヒロインという雰囲気ではないです。あの中途半端な落ち着きがどうも気になります。観客がスクリーンから目を離した隙に、歌い出してやろうと考えているのではないでしょうか。
ポール・ニューマンも演技がマジすぎるというか、悲壮感があふれすぎています。警察に追われて逃げているのだから、必死なのはわかります。でも、ハリウッド映画なんだからもうちょっと飄々と演じてほしいと思います。緊張の糸が今にもプツンと切れそうな、あの表情はいただけません。

それでもこの映画をベスト3に入れるのは、ストーリーの面白さもさることながら、脇役のキャラクターが秀逸だからです。特に、クチンスカヤ公爵夫人を演じた リラ・ケドロヴァ 、バレリーナの タマラ・トゥマノーヴァ の2人は、ビリーワイルダーの映画から抜け出してきたのではないかと思わせるほどの濃いキャラクターで、何度見ても笑ってしまいます。
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by beertoma | 2004-07-10 15:51 | 映画


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