「レクイエム」 ジェイムス・エルロイ

a0034898_1695241.jpg私立探偵が主人公の、いわゆるハードボイルド小説。
ストーリーは比較的ストレートに進んでいく。実はこの人があの人だったとか、この味方が敵だったとか、そういうひねりはない。謎が明かされていくスピードは現代的で、アクションシーンも適度にあり、マイペースで読むことができた。
少し変わっているのは、途中で主人公が煮詰まってしまうところである。クラシック音楽が好きな探偵であるので、音楽を聴くことで精神的危機を乗り越えようとする。私としては、コルトレーンなぞを聴き込んで、さらに煮詰まってほしかったのであるが、それはちょっとかわいそうか。

他のエルロイ作品としては、「ブラックダリア」「秘密捜査」くらいしか読んだことがなく、また、それらの内容もすっかり忘れてしまっているので、「うーん、とってもエルロイ!」と言える作品なのかは判断いたしかねますが、一つのハードボイルド小説として大いに楽しめる作品ではあります。
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by beertoma | 2004-07-23 01:50 | 読書


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