「長いお別れ」レイモンド・チャンドラー


長いお別れ

レイモンド・チャンドラー 清水 俊二 / 早川書房
スコア選択: ★★★★

某月某日

自分ではハードボイルド小説が好きだと思っていたのだが、そのくせチャンドラーはあまり読んだことがなかった。いや、この作品を含め何作かは読んでいるのだけれど、すっかり忘れてしまっている。これではいけない、そうだ、最近雨降らないからチャンドラーでも勉強しようと思いついたので、とりあえず読んでみることにした。
「レクイエム」の後に読んだためなのか、ゆっくりもっさりしているような印象を受けた。現代のリズムが身体に残っているのだろうか。スピード感の違いにとまどう。
独特のトーンにも慣れるのに時間がかかった。なんというか、登場人物のみんな、はじけてないんだよねー。もうちょっとニヤリとさせる場面とかがあればいいのに。

マーロウはテリー・レノックスのことを「どうしてもきらいになれない人間だった」と言っているのだが、それなら読者にもそう思えるように、セリフやエピソードでもっと描いてほしかった。そういうタイプの小説ではないのかもしれないが、作品全体に占めるテリーの割合、というか存在感からすれば、あってもいいんじゃねえのと思った次第。

チャンドラーの読み方を根本的なところで間違っているような気もするが。
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by beertoma | 2004-07-25 22:30 | 読書


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