「高い窓」 レイモンド・チャンドラー

某月某日

「長いお別れ」に比べて登場人物が多彩で話の展開も早い。素直に楽しめた。
ただ、話を広げすぎて収拾がつかなくなったのか、最後のまとめ方に強引さを感じる。ひょっとして、チャンドラーは何も考えずにタイプライターの前に座り、書きながらストーリーを考えていたのだろうか。

マーロウに事件を依頼するマードック夫人が濃いキャラクターで印象に残った。

「マーロウさん、私ははっきりものをいいますよ。でも、気にしないでくださいよ。あなたが私のいうことを気にするようだと、あなたは役に立たないんです」
私はうなずいた。とくに返事はしなかった。
彼女は突然笑い出した。それから、げっぷをした。かるいげっぷだった。大げさなげっぷではなく、いつものことなので気にもとめていないようだった。



a0034898_1524516.jpg高い窓
清水 俊二 訳/ 早川書房
スコア選択: ★★★★

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by beertoma | 2004-07-31 02:39 | 読書


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