カテゴリ:お笑い( 70 )

M-1グランプリ2009決勝

どうしても書きたくなったので久しぶりに禁を破って一言。
べつに禁はないんですけど。

笑い飯の一本目のネタには文字通り「へたって」笑いました。M−1史上ナンバー1の漫才だったのではないでしょうか。
あれほど面白かった、かつ、あとで何度も反芻した漫才はそう記憶にありません。
お浜小浜(森乃福郎の「スタジオ2時」で見た、一年はあっという間のネタ)、ツービート(タモリのANNで紹介された、山形を馬鹿にするネタ)、ダウンタウン(花王名人劇場でやっていたクイズのネタ)くらいです。

漫才そのものの凄さを実感さられました。こんな漫才にはそう出会えません。歴史的瞬間であったといっても過言ではないでしょう。

これまでどちらかというと笑い飯否定派だったのでその反動で感動もひとしおです。降参。
2本目のネタは、まあ、あれでしたけど。それもまた彼ららしいのでしょう。


あと、ナイツとハリセンボンはもっと点数が高くてもよかったのでは。
ナイツとパンクブーブーは出演順が逆だったら結果も逆になっていたような気がしなくもない。
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by beertoma | 2009-12-22 05:05 | お笑い

「ABC開局55周年特番 番組対抗No.1決定SP」

「ABC開局55周年特番 番組対抗No.1決定SP~オールスターで大混乱バトル~」

03/21(火) 15:00 -- 17:54  ABCテレビ
「紳助念願アタック25 藤井隆もおき太に爆笑 ビートたけし体力測定 西田敏行の海外(秘)ロケ 深田恭子の犯人探し? 雅VSハイヒールVS陣内VS寛平VSヒロシでマジ勝負」
司会: 島田紳助 藤井隆 加藤明子
出演者:
板東英二 円広志 ロザン
トミーズ雅 メッセンジャー 月亭八光
ハイヒール チュートリアル ブラックマヨネーズ
間寛平 北野誠 長原成樹 石田靖
たむらけんじ ヒロシ 田丸麻紀 笑い飯
向井亜紀 竹内都子 ラッシャー板前 青田典子
陣内智則 フットボールアワー キングコング 未知やすえ
宮根誠司 野々村真 朝おき太


<感想>
3時間の特番。前半の2時間は番組対抗のクイズ。司会は藤井隆。そこでの上位4組が、後半のアタック25に出場できる。

紳助バージョンのアタック25が面白かった。司会者以外はすべて本物と同じ形式で行なわれるというもの。セットも同じなら、クイズを出題するアシスタントも同じ(沢木美佳子)。違うのは、「アタァーック・チャーンスッ!」という叫びが過剰なところと、司会者の振る舞いが傍若無人なところ。
このパターンのアタック25は、数年前に、「クイズ!紳助くん」の年末特番で2度ほどやっていた。今回は開局55周年特番ということで行儀よくしたのか、あのときほどの破天荒さがなかったのが、ちょっと残念。
(破天荒さで私が覚えているのは、最後の国名を当てるクイズの答えが、スワジランド王国という超マイナーな国だったため、ロザンの賞金がパーになったのと、賞金は100万!と散々あおっておき、獲得した円広志が大喜びしていたら、円ではなくウォンだったというオチ)

間寛平が紳助にきつく叱られてテンションが下がっていたのに笑う。「明石家電視台」と同じノリで、初っ端にボケた解答を3連発したため。
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by beertoma | 2006-04-04 06:38 | お笑い

言い間違いの天才

東野幸治が、三宅裕司夫人の面白エピソードを紹介していた。彼女は言い間違いの天才であるという。

あるオフの日、三宅は昼前に起床した。パジャマ姿のままでリビングにいくと、奥さんが友人と談笑していた。三宅とは初対面の人である。奥さんは友人に夫を紹介しようとした。あそこに立っているのが主人です。
そう言おうとしたのだが彼女は言い間違えた。
「あそこが立っているのが主人です」

心温まるいい話だったのでここに記録しておきます。



歌スタ!!
03/14(火) 25:38 -- 26:08  読売テレビ
「尾崎アノ歌痛い!?心に刺さる超(秘)ヘン声娘は長野から!?染みるゼ!?」
出演者: 東野幸治 アンタッチャブル 臼田あさ美
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by beertoma | 2006-03-18 06:12 | お笑い

「M-1リターンズ2005」

「M-1リターンズ2005」

03/11(土) 13:55 -- 15:50  ABCテレビ
「ブラマヨ・麒麟・千鳥・笑い飯・チュート・アジアンらが漫才バトル 賞金1000万円にニヤッ 決勝舞台裏(秘)トークで発覚…小杉の謀略に陣内爆笑&品庄・南キャ衝撃の」
司会: 陣内智則 加藤明子
出演者: ブラックマヨネーズ 笑い飯 麒麟 千鳥 アジアン タイムマシーン3号 チュートリアル ストリーク 天津 イシバシハザマ ザブングル
出演者(ビデオのみ): 品川庄司 南海キャンディーズ
出演者(漫才は気の毒にもカットされていた。最後に出演者一同が舞台上から挨拶する場面のみの登場。それでも、「あ、あの子、ナニワ突撃隊にいた子や」と確認できるくらいの時間は映っていた): カナリア


< 感 想 >

<麒麟>
最初の、「スタードッキリ」のテーマ曲が流れる箇所は最高に可笑しかった。
が、それ以降、尻すぼみになってしまったような印象。
(そう感じさせるくらい、ドッキリのテーマ曲が私のツボにハマったということです)

<千鳥>
ワシはキスが上手になりたいんじゃ、のネタ。

前にこのネタを見たときは(たしか、大晦日の夜の「朝まで爆笑生漫才inスペイン村」)、「チチ、キス」「キス、チチ」のこってりとした応酬が抜群に面白く、かなり笑ったが、今回は、そこの部分をアッサリと演じていたため、ちょっとガッカリ。
千鳥は長時間の漫才で面白さを発揮するタイプであることを再認識。

<チュートリアル>
今年になってから関西地方では、完全にチュートリアルの風が吹いている(ような気がする)。関西ローカルのバラエティ番組では、徳井がその風を味方に、縦横無尽にボケまくっている。
今回の漫才も、その一連の流れで成功させたという感じ。用意したネタを舞台上で再現するのではなく、その時々に思いついたことで話をふくらませながら、面白い漫才にしていた(ように見えた)。

例を挙げると、開口一番の「ぼん! ぼんじゃござんせんか!」「お前、それ、のりお・よしお師匠のネタやんけ」というやり取りや、「これはそういうボケやんけ。お前、お笑いのビデオ見てもっと勉強せえや」、「このボケは誰が使ってもかまへんにゃ。フリー素材や」などというボケに対する解説とか。

トークのコーナーで「タマネギ・タマネギ」も聞くことができたし、大いに満足。

<タイムマシーン3号>
修学旅行のネタ。
今回の一番の収穫。すごく面白かった。彼らがG1級の器であることを思い知らされた。
動きのおかしさを身につけているのでネタがハマると面白さも倍増。
何回も財布にいくところとか、パンチが当たって羊が鳴くところとか、テトリスとか。笑いどころ満載だった。
なんでこのネタをM-1でやらなかったのだろう。


<アジアン>
そこそこは面白いんだけれど爆発的に面白いというところまではいかず。
私は「アジアンはG1級の器である」と固く信じているので、そこがもどかしい。

うまく表現できませんが、なんというか、「まだそこには根を生やさずに、もっといろいろ転がってほしい」という気がします。

<ブラックマヨネーズ>
おかんの誕生日に何をプレゼントしよ、というネタ。
どうしてもM-1の時の面白さと比べてしまうので、今回はやや不満。
テンションはM-1のときと同じくらいだったが、ネタがそんなテンションを必要とする内容ではないような気がした。
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by beertoma | 2006-03-14 06:10 | お笑い

「第36回NHK上方漫才コンテスト」

第36回NHK上方漫才コンテスト

03/10(金) 19:30 -- 20:45  NHK総合
「最優秀賞が今夜決定!熱演を生中継▽アジアン ダイアン チョップリン 天津 とろサーモン なすなかにし ノンスタイル プラスマイナス」

出演者(出演順): NONSTYLE 天津 とろサーモン ダイアン アジアン プラスマイナス なすなかにし チョップリン
司会: U.K. 田代杏子
ゲスト: コメディNo.1 桂小春団治
審査員: 赤井英和 井上宏 江川達也 織田正吉 三倉茉奈・佳奈 NHK大阪の芸能部(?)の偉い人


審査基準は、「演技力」「タレント性」「将来性」の3つであるらしい。
結果は、最優秀賞がチョップリン、優秀賞がアジアンとなすなかにし。

チョップリンのコントは抜群に面白く、最優秀賞を獲ったのも頷ける出来だった。
塾で居残り勉強をさせられている生徒とそれを指導する先生のネタ。お互いに相手のことを「あほやなー」と軽蔑する。ところが、どちらも底抜けにアホ。
(生徒は「『いい国作ろう鎌倉幕府』だから、鎌倉幕府の成立は 11922960年」だと思い込んでいるアホ。
その生徒が「忍法隠れ蓑の術、ドロン!」と姿勢を低くした。先生は彼が本当に消えてしまったとうろたえた。こちらも同じくらいアホ。)

優秀賞のアジアンとなすなかにしは、パフォーマンスの面白さという点では不満が残ったが(← 見たことのあるネタだったからかもしれません)、審査基準の「演技力」「タレント性」「将来性」は十二分に満たしていたので納得。

チョップリンに負けないくらいの面白い漫才を披露したのはプラスマイナス。彼らの漫才に対するこれまでの印象は、「下品なまでにやかましい」というものであったが、今回は、よく考え込まれたネタを、やかましさを極力抑えて演じていた。動きにも工夫があったし、何度も練習して練り上げていったんだろうな、という印象をもった。
(コンビニのネタ。笑ったのは「よりホットな情報を」「"EXILE"で笛吹いてます」「お前、名前なんちゅうねん。名札見せろ!」など)
今後が楽しみ。
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by beertoma | 2006-03-11 06:24 | お笑い

「吉本新喜劇タレント・作家名鑑 現役タレント49人と作家8人を全紹介」

相羽秋夫 『現代上方演芸人名鑑』(少年社,1980)の紹介のときに触れませんでしたが、この本には当時活躍していたのに取り上げられていない人たちがいます。それは吉本新喜劇の役者たちです。
漫才師として舞台に立ったことのある人は収録されているのですが、芸歴が新喜劇のみの人は載っていません。なんという差別でしょう。なんという暴挙でしょう。にわかには信じ難いことです。

ちなみに、『現代上方演芸人名鑑』に収録されている新喜劇の人たち(とその漫才師としての経歴)は

泉ひろし … 三遊亭柳枝に入門。柳豊作の名で柳万作とコンビでデビュー。泉スナップの名で中田チャックと再コンビ。
井上竜夫 … 曾我廼家五郎八に入門。その後、新喜劇に入団するも、やすし・きよしやコメディーNo.1に刺激されて、谷しげると ざ・どっきんぐを結成。
池乃めだか … (ここでは「海原めぐる(二代)」の名で収録されている) 正司玲児らと音楽ショウ・ピスボーイを結成してデビュー。その後、お浜・小浜門下となる。
岡八郎 … 花菱アチャコの推薦で吉本新喜劇に入団。一時期、浅草四郎とコンビを組んでいた。
谷しげる … 江口乙矢・須美子舞踊団、新劇群像、かっぱ座を経て吉本新喜劇へ。井上竜夫とざ・どっきんぐ。
南喜代子 … 三遊亭柳枝と結婚。柳枝劇団を振り出しに、ミナミサザエ、笹山タンバ等とコンビを組む。
やなぎ浩二 … (ここには「柳マンデー」の名で収録) 三遊亭柳枝門下。柳豊作(泉ひろし)と柳万作の名でデビュー。中の島大学・中学の中学を経て柳サンデーと柳マンデーで再コンビ。

(井上竜夫と谷しげるの”ざ・どっきんぐ”、泉ひろしとやなぎ浩二の”柳豊作・万作”の漫才ってどんなのだったんでしょう。すんごく興味があります)

くらいです。
花紀京や原哲男が載っていない名鑑なんて!

そう怒りにふるえていた頃に発売されたのがこの雑誌でした。

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雑誌『上方芸能』73号(1981年10月号)
特集 「吉本新喜劇のすべて」
「吉本新喜劇 その魅力の構造」 井上宏
「興行師たちと芸人往来 -新喜劇の歴史-」 竹本浩三
「大阪の笑いの神話をつきくずせ」 林信夫
「初日のあくまで -制作過程を追う-」 編集部
「吉本新喜劇タレント・作家名鑑 現役タレント49人と作家8人を全紹介」

この「吉本新喜劇タレント・作家名鑑」が私の心に平和をもたらしてくれたのです。

男優陣では、帯谷孝史、菊地大助、木村明、木村進、桑原和男、島木譲二、島田一の介、船場太郎、平参平、高石太、中山三吉、間寛平、花紀京、浜裕二、原哲男、室谷信雄、柳井幸多郎、由利謙。
女優陣では、浅香秋恵、大井文子、楠本見江子、末成由美、園みち子、高瀬ぎん子、竹田京子、中山美保、藤里美、山田スミ子。
みんな載ってます。鼻の大きな帯谷孝史も、頭の大きな菊地大助も、タマネギのたたりの室谷信雄も。

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伴大悟や淀川吾郎や津島ひろ子や片岡あや子といった名が見当たらないのが残念ですが(当時はもう退団していた?)、贅沢を言うのはやめておきましょう。

ここで我らが寛平兄さんの項を採録します。

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本名は重美。昭和24年7月20日高知県生まれ。柏原高校卒業後、東京にて職を転々、44年新世界の温劇に入りコメディアンとなる。45年吉本に入り新喜劇研究生を経て、49年6月より木村進と共に座長となる。51年3月木村進と離れ、現在は池乃めだかとともに座長。独特のキャラクターで無差別な笑いを次々と生み出す。新喜劇の人気者で、テレビ「モーレツ!! しごき教室」や「あっちこっち丁稚」でも大活躍。レコードも「ひらけチューリップ」など多数。目標のタレントは秋野大作。「新しい本をどんどん書いてもらって、それを僕らが団結して一生懸命やって行かねばならない」と大まじめ。

目標のタレントが秋野大作!?  発言の意図を「明石家電視台」の楽屋トークで追求してほしい。


現役もOBも収録した、吉本新喜劇タレント名鑑の完全版が出ることを祈る毎日です。
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by beertoma | 2006-03-04 18:24 | お笑い

『現代上方演芸人名鑑』 相羽秋夫

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『現代上方演芸人名鑑』 相羽秋夫 少年社 1980

関西の演芸人およそ1000人を収録した人名辞典。(ほとんどが写真つき)
1980年の発行であるので、当然のことながらそれより前にデビューした演芸人を対象としています。というわけで、さんま、紳助、春やすこ・けいこ、といった人たちもここでは新人。

ほとんどが知らない人ばかりですが、解説を読んでいるだけでも、それぞれの芸人人生が感じられて面白い。

たとえば、パラパラめくっていると、こういう記述にぶつかりました。

白名勝多 しらなかった 【音楽ショウ】
本名 山田喜久蔵 一九三六(昭一一~)
満州国の生まれ。昭三〇年新花月で、ダンディショウ、ピンボケフレンドで、マーボー山田の名でデビュー。白名勝太名で、クエッションボーイズ、ザ・クエッションと、ずっと音楽ショウ畑を歩む。現在は勝多と表記を改め鈴木淳司の率いる、あひる艦隊でドラムを担当する。趣味は野球。


白名勝多という名前も斬新だが、マーボー山田もすごい。
そういえば、あひる艦隊という名前に聞き覚えがあります。たしか、さんまがラジオで口にしていました。(どういう文脈でだったかは忘れてしまいましたが)
そこであひる艦隊のメンバーをたどってみます。

山名偉三郎 やまないさぶろう 【音楽ショウ】
本名 山名偉三郎 生年未詳~一九六八(昭四三)
関西で、ボーイズ物の草分け的存在であるあひる艦隊の、戦後の結成に参加。同門の森井良太郎と衝突して分裂し、同名のショウが同時に二つ活動するという状態になった。没後は島啓児が引き継いだが途中で解消、森井の所にいた鈴木淳司の方が現在も活躍している。著名であるのに、山名に関する資料がほとんどないのはどうしたわけか。


衝突して分裂、同名のショウが同時に二つ活動! そんなことがあったんですね。なにやら、「加勢大周VS新加勢大周」的なニオイがしてきます。もっと詳しく知りたいのですが、この本にはここまでしか記述がありません。残念。

やなぎ浩二が柳マンデーであったり、大木ひびきが古都からんであったり、Mr.オクレがナンバ四郎であったりして、混乱することもありますが、非常に楽しい本だと思います。復刊を望みます。

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内容見本
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by beertoma | 2006-03-02 05:56 | お笑い

「はねるのトびら 芸人の生命賭けてますSP!」

はねるのトびら 芸人の生命賭けてますSP!

02/22(水) 19:00 -- 20:54  関西テレビ
「本当に一番面白いのは誰か?インパVS北陽VSドランクVSキンコンVSロバートがピン芸対決 オリラジ&南海&HG&アンガも応援! 塚地ドッキリ恋人登場! (秘)技伝授アニマル浜口! 栄冠は誰に輝くのか?」
出演者: キングコング ロバート 北陽 インパルス ドランクドラゴン
ネタ作りアドバイザー: おぎやはぎ 南海キャンディーズ レイザーラモンHG アンガールズ オリエンタルラジオ アニマル浜口
ゲスト解説者: 加藤茶 ブラザートム 勝俣州和 千秋 金子貴俊 若槻千夏 元木大介 他

<内容紹介>
ONTV JAPAN の紹介文をもとに一部加工しました。

2時間スペシャル。イタリア・トリノ五輪にあやかって「はねトリノ2006お笑いフィギュア選手権」を開催。メンバーの中で誰が1番面白いのかをピン芸で競い合う。メンバーはそれぞれ、先輩のお笑いタレントや仲間からのアドバイスを受け、気合の入ったお笑いネタを作る。それを200人の観客に採点してもらい、高得点の上位3人が決勝に進む。メンバー同士の真剣勝負が繰り広げられる。

<感想>
・ピン芸対決という言葉に反応してしまい録画。
・インパルス・板倉、ロバート・山本が面白かった。
・面白くなかった(であろう)パフォーマンスがカットされていて、その点が残念だった。
仲間からのアドバイスやゲスト解説者のコメントをカットしてでも、すべての芸が見たかった。視聴者にチャンネルを変えられることを怖れての編集なのだろうが、どうせ裏はオリンピックで負け戦なんだから、バラエティ界のために英断をしてほしかった。
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by beertoma | 2006-02-27 05:37 | お笑い

「たけしのここだけの話」

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「たけしのここだけの話」
1988/12/25(日) 22:30 -- 23:00  関西テレビ
「日本映画論」
出演者: ビートたけし 山口美江
ゲスト: 緒形拳

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<感想>
「たけしのここだけの話」は1988~90年に放映されていたトーク番組。
古いビデオを整理していたら録画されていたので再見。
大友柳太郎のエピソードが最高におかしい。採録しても面白さが伝わらないかもしれないが採録。

予備知識を念のために書き添えておきます。

・緒形拳は辰巳柳太郎に憧れて新国劇に入った。大友柳太郎はそこでの先輩。つまり、緒形拳にとって、辰巳柳太郎は師匠、大友柳太郎は兄弟子のような存在(たぶん)。
・丹下左膳は林不忘の小説に出てくる、片目、片腕の侍。昭和初期のヒーロー。
・緒形拳は以下のトークを自分の間、自分のスピードでゆったりと喋っていた。

<採録>
たけし 「大友さんていろいろ笑い話がありますよね。人づてに聞いただけでも15個くらいある」
山口 「そうなんですか」
たけし 「丹下左膳やっててね、手ェしばってこっちの眼を閉じて全力疾走してたら、曲がれなくて壁に激突したとか」
山口 「(笑)」
たけし 「あと、そうやって撮影して、監督が 『カット! いまの演技すごく良かったです!』って言って、みんなでラッシュ見たら、両手出して両目開いて必死の形相で走ってたとか」
山口 「(笑)」
たけし 「どうしようもないのがありますね」
緒形 「大友さんはウソみたいに真面目な人ですからね。ものすごく几帳面ですから。『おい! 風呂の湯加減見てこい!』。 ……。 いつまでたっても帰ってこないんですね。で、辰巳先生がイライラして見に行ったら、風呂入ってたっていうんですね」
たけし・山口 「(笑)」
緒形 「大友さんで一番愛すべき話で、有名な話はですね。『新国劇っていえば国定忠治』っていうくらい、国定忠治は有名な、もう新国劇以外ではどこもやらないようなお芝居なんですけどね。こう山の場で、川田屋惣次という親方が来ましてね。子分たちが山へこもっているわけですね。ドドーン、ドーン、ドーン。山嵐っていう太鼓がなって、子分がザーッと出てきて、そこへ真っ白い衣装を着た国定忠治が、こう、山の上から出てくるんですね。陣床机(じんしょうぎ)っていう、こういう、サムライが坐る、折りたたみの椅子があるんですけど、辰巳先生がちょうどいい格好に坐れるように作ってあるんです。それに腰をおろしながら、(低い声で)『これはめずらしい、川田屋のとっつぁん』って言うわけですね。これはとってもいい場面なんですね。で、ある日、『おい中富(註:大友柳太郎の本名)、お前、小道具忘れんなよ!』 『は、はい』。 この役は僕もやりましたけど、弟子が小脇に抱えて持っていくんですね。師匠が衣装をつけるのを手伝って、そのあと陣床机持って付いていくんですね。で、ハッと見たら陣床机がなかったんですね。『あー大変だ』と思って、『あー大変だ。……。あっ、そうだ!』。 風呂場へ行って、風呂の椅子を、椅子っていうんですか?」
たけし 「下駄みたいなやつ?」
緒形 「そうそう」
たけし 「鮨を置くみたいなやつ」
緒形 「あれを持って後から付いていったんですね」
たけし・山口 「(笑)」
緒形 「それだけで客はもう、笑うわけですね。で、辰巳先生が坐ろうと思ったら、なかなか坐れなくて(と、立ち上がり、ズーッとしゃがんでいく)、最後はこう、ウンコするみたいになって」
たけし・山口 「(笑)」
緒形 「(低い声で)『これはめずらしい川田屋のとっつぁん、ってバカァー!(と、隣にいる弟子の頭を思いっきり叩くしぐさ)』
山口 「(笑い転げる)」
たけし 「ハハハハ。それじゃあコントだ。ひょうきん族のコントだ」


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これはめずらしい、川田屋のとっつぁん


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ってバカァー!

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by beertoma | 2006-02-26 06:42 | お笑い

『笑うふたり』 高田文夫

笑うふたり―語る名人、聞く達人 高田文夫対談集
高田 文夫 / 中央公論新社
ISBN : 4122038928

<内容紹介>
(裏表紙の紹介文より)
伊東四朗、三木のり平、イッセー尾形、萩本欽一、谷啓、春風亭小朝、青島幸男、三宅裕司、立川談志―笑いに人生を賭けてきた男たちに、業界きっての聞き上手が聞く、日本のお笑いの過去、現在、そして未来。高田文夫の“笑いの二部作”、待望の文庫化。

<感想>
誰よりも東京の笑いを愛する男・高田文夫の対談集。

バラエティ番組を数多く見ていると、知らず知らずのうちにいま主流となっている笑いだけが「お笑い」であるように思ってしまいがちですが(私だけ?)、この本を読むと、昔も今もさまざまな種類の笑いがあって、いま流行りの笑いはそのほんの一部にすぎないということがわかります。
吉本興業がサンデーサイレンスのようにテレビお笑い界を席巻していますが、それ以外の血統についても勉強したいという人は、まずこの本を読むべきではないでしょうか。

<引用>
(バラエティ番組がタレント主導型になってしまったという高田の発言を受けて)「うーん、笑いってのは、しっかりした作り手と芸人がいて初めて、芸になるんじゃないかねえ。」(伊東四朗)

「ま、結局、どんなネタでも芸さえあれば客を笑わすことができるし、客の反応を見ながら話せるようにならなきゃいけないってことだったんだな、あれは。」(三木のり平)

「僕はもともと浅草の劇場出身で、浅草ではコントといっても、打ち合わせというものがないわけ。先にボケたほうがボケ役で、相手がボケたらこっちはすぐにツッコミにいかなくちゃいけない。そういう雰囲気のなかでずっと舞台をやってきたからね。」(萩本欽一)

「その頃、調子がいいと「ビローン」だとか「ムヒョー」とか言って、牌をツモってたんですよ。ガチョーンもその一つで。」(谷啓)

「「笑い」と「楽しい」は微妙な違いだとは思うんですけど、笑うためだけに落語を観にに来てるんじゃないということははっきりしてる。」(春風亭小朝)
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by beertoma | 2006-02-23 05:52 | お笑い