カテゴリ:映画( 198 )

「大いなる遺産」



大いなる遺産


大いなる遺産 (1997)
Great Expectations

<スタッフ>
監督:アルフォンソ・キュアロン
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本:ミッチ・グレイザー
撮影:エマニュエル・ルベツキ

<キャスト>
フィネガン・ベル (イーサン・ホーク) …
エステラ (グウィネス・パルトロウ) …  
ウォルター・プレイン (ハンク・アザリア) …
ミセス・ディンズムア (アン・バンクロフト) …
脱獄囚 (ロバート・デ・ニーロ) …

<ストーリー紹介>
映画データベース - allcinema の「解説」より
文豪チャールズ・ディケンズの名作を、舞台を現代のアメリカに移し変えて映画化した翻案もの。フィンは10歳の頃にエステラという少女と出会う。やがて成長した二人は恋に落ちるが、エステラは突然ヨーロッパへ旅立つ。7年後、画家の勉強のためにニューヨークにやってきたフィンはエステラと再会。フィンは彼女とよりを戻し、個展も成功する。だが、富も名声も手に入れたフィンの前から、エステラはまた姿を消してしまう……。

<感想メモ>
・オペラを見るときには、行く前に本を読んでストーリーを知った上で見るほうがいい、と言われますが、このような古典を映画化した作品を見る時にも同じようなことが言えるのではないでしょうか。
・演出がケレン味たっぷりなものであった。観客は、原作(またはオーソドックスに演出された映画)を知っている、ということが前提になっているように感じた。
・ロバート・デ・ニーロとの地下鉄の車内でのやりとりとかも、感情移入がしにくくて、このあたりも原作を知っている人と知らない人との間では、感じる面白さが全然違うんだろうな、という気がする。
・ただ、アン・バンクロフトが「お前は噛ませ犬だ」的なことを言う場面や、最後の「過去のことは関係ない」的なことを言う場面は、ゾクゾクした。
・グウィネス・パルトロウ最高。イーサン・ホークは最後の方はハマっていたが、NYに出ていく頃は役から浮いていた、ように思えた。
・でも、また見てみたいと思える作品。

(ニュートラルな精神状態の時に見ればもっと面白く感じたと思う)
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by beertoma | 2010-09-11 01:12 | 映画

ライフログ <映画> (5)

映 画 (5)


バルカン超特急 The Lady Vanishes (1938)
アルフレッド・ヒッチコック



汚名 Notorious (1946)
アルフレッド・ヒッチコック



裏窓 Rear Window (1954)
アルフレッド・ヒッチコック



泥棒成金 To Catch a Thief (1955)
アルフレッド・ヒッチコック



めまい Vertigo (1958)
アルフレッド・ヒッチコック



少佐と少女 The Major and the Minor(1942)
ビリー・ワイルダー



アパートの鍵貸します The Apartment(1960)
ビリー・ワイルダー



あなただけ今晩は Irma la Douce(1963)
ビリー・ワイルダー



カプリコン・1 Capricorn One (1977)
ピーター・ハイアムズ



許されざる者 Unforgiven (1992)
クリント・イーストウッド



L.A.コンフィデンシャル L.A. Confidential (1997)
カーティス・ハンソン



12 モンキーズ Twelve Monkeys(1996)
テリー・ギリアム



プレタポルテ Prêt-à-Porter (1994)
ロバート・アルトマン



ビフォア・ザ・レイン Before the Rain (1994)
ミルチョ・マンチェフスキ



25時 25th Hour(2002)
スパイク・リー

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by beertoma | 2010-07-23 01:12 | 映画

ライフログ <映画> (4)

映 画 (4)


人情紙風船
山中貞雄



天国と地獄
黒澤明



秋刀魚の味
小津安二郎



西鶴一代女
溝口健二



幕末太陽傳
川島雄三



昭和残侠伝
佐伯清



祭りの準備
黒木和雄



Shall We ダンス?
周防正行



十八歳、海へ(1979)
藤田敏八



もっとしなやかに もっとしたたかに(1979)
藤田敏八



帰らざる日々(1978)
藤田敏八



ピンクヒップガール 桃尻娘(1978)
小原宏裕



赫い髪の女(1979)
神代辰巳



サード (1978)
東陽一



復讐するは我にあり(1979)
今村昌平



男はつらいよ 第11作 寅次郎忘れな草(1973)
山田洋次



男はつらいよ 第15作 寅次郎相合い傘(1975)
山田洋次



遙かなる山の呼び声(1980)
山田洋次





王様のレストラン
三谷幸喜

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by beertoma | 2010-07-23 01:03 | 映画

ライフログ <映画> (3)

映 画 (3)


パルプ・フィクション
クエンティン・タランティーノ



マルホランド・ドライブ
デヴィッド・リンチ



ナイト・オン・ザ・プラネット
ジム・ジャームッシュ



誘惑のアフロディーテ
ウディ・アレン



ブロードウェイと銃弾
ウディ・アレン



世界中がアイ・ラヴ・ユー
ウディ・アレン



未来世紀ブラジル
テリー・ギリアム



ロング・グッドバイ
ロバート・アルトマン



秘密と嘘
マイク・リー



ピーターズ・フレンズ
ケネス・ブラナー



デカローグ
クシシュトフ・キエシロフスキー



オール・アバウト・マイ・マザー
ペドロ・アルモドバル



トーク・トゥ・ハー
ペドロ・アルモドバル



エネミー・オブ・アメリカ
トニー・スコット



ホワイトハウスの陰謀
ドワイト・リトル



陰謀のセオリー
リチャード・ドナー



嵐の中で輝いて
デイビッド・セルツァー



天国から来たチャンピオン
ウォーレン・ベイティ



ファール・プレイ
コリン・ヒギンズ

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by beertoma | 2010-07-23 00:58 | 映画

ライフログ <映画> (2)

映 画 (2)


赤ちゃん教育 Bringing Up Baby (1938)
ハワード・ホークス



ヒズ・ガール・フライデー His Girl Friday (1939)
ハワード・ホークス



レディ・イヴ The Lady Eve (1941)
プレストン・スタージェス



サリヴァンの旅 Sullivan's Travels (1941)
プレストン・スタージェス



カバーガール Cover Girl (1944)
チャールズ・ヴィダー



アラスカ珍道中 Road to Utopia (1946)
ハル・ウォーカー



旅路の果て La Fin Du Jour (1939)
ジュリアン・デュヴィヴィエ



大砂塵 Johnny Guitar (1954)
ニコラス・レイ



シマロン Cimarron (1960)
アンソニー・マン




パリの灯は遠く Monsieur Klein (1976)
ジョゼフ・ロージー



素晴らしき哉、人生! It's a Wonderful Life (1946)
フランク・キャプラ



孔雀夫人 Dodsworth (1936)
ウィリアム・ワイラー



バンド・ワゴン The Band Wagon (1953)
ヴィンセント・ミネリ



黄色いリボン She Wore a Yellow Ribbon (1949)
ジョン・フォード



荒野の七人 The Magnificent Seven (1960)
ジョン・スタージェス



大脱走 The Great Esscape (1963)
ジョン・スタージェス



博士の異常な愛情 Dr. Strangelove (1964)
スタンリー・キューブリック



現金に体を張れ The Killing (1956)
スタンリー・キューブリック



ザッツ・エンタテインメント That's Entertainment!(1974)
ジャック・ヘイリー・jr

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by beertoma | 2010-07-22 01:15 | 映画

ライフログ <映画> (1)

映 画 (1)


肉体の冠 Casque d'or (1951)
ジャック・ベッケル



穴 Le Trou (1960)
ジャック・ベッケル



日曜日が待ち遠しい! Vivement dimanche!(1983)
フランソワ・トリュフォー



白熱 White Heat (1949)
ラオール・ウォルシュ



戦場を駆ける男 Desperate Journey (1942)
ラオール・ウォルシュ



脅迫者 The Enforcer (1951)
ブレティン・ウィンダスト、ラオール・ウォルシュ



いちごブロンド The Strawberry Blonde (1941)
ラオール・ウォルシュ



彼奴は顔役だ! The Roaring Twenties (1939)
ラオール・ウォルシュ



ハイ・シェラ High Sierra (1941)
ラオール・ウォルシュ



拾った女 Pickup on South Street (1953)
サミュエル・フラー



裸のキッス The Naked Kiss (1964)
サミュエル・フラー



東京暗黒街・竹の家 House of Bamboo (1955)
サミュエル・フラー



暗黒街の女 Party Girl (1958)
ニコラス・レイ



五本の指 5 Fingers (1952)
ジョセフ・L・マンキーウィッツ



キッスで殺せ Kiss Me Deadly (1955)
ロバート・アルドリッチ



海外特派員 Foreign Correspondent (1940)
アルフレッド・ヒッチコック



北北西に進路を取れ North by Northwest (1959)
アルフレッド・ヒッチコック



お熱いのがお好き Some Like It Hot (1959)
ビリー・ワイルダー



深夜の告白 Double Indemnity (1944)
ビリー・ワイルダー



生きるべきか死ぬべきか To Be or Not to Be (1942)
エルンスト・ルビッチ

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by beertoma | 2010-07-22 01:10 | 映画

「相続人」

相続人
/ ビデオメーカー
ISBN : B0009J8K5O

相続人 (1997)
THE GINGERBREAD MAN

<スタッフ>
監督:ロバート・アルトマン
原作:ジョン・グリシャム
脚本:アル・ヘイズ
撮影:クー・チャンウェイ

<キャスト>
リック・マグルーダー (ケネス・ブラナー) … 有能な弁護士
マロリー・ドス (エンベス・デイヴィッツ) … 謎めいたところのある女 頭のおかしな父親に付きまとわれているらしい 
クライド・ペル (ロバート・ダウニー・Jr) … 私立探偵 がさつな色男 マグルーダーからよく調査を頼まれている
ロイス・ハーラン (ダリル・ハンナ) … 弁護士 マグルーダーと同じ事務所で働く
ディクソン・ドス (ロバート・デュヴァル) … マロリーの父親 変人 家のあるホームレスのような生活をしている 靴をはくのが嫌なのでいつも裸足ですごしている
ピート・ランドル (トム・ベレンジャー) … マロリーの元夫  マロリーと結婚生活をしていた頃のこと 当時、義父ディクソンも同居していたのだが、あるとき、ピートはディクソンのコーヒーカップを間違って使ってしまい、怒り狂った義父に骨折させられた
リーアン・マグルーダー (ファムケ・ヤンセン) … マグルーダーの前妻 いつもカリカリしている

<ストーリー紹介>
リック・マグルーダーは有能な弁護士。ある日彼は一人の女性と知り合った。彼女の名はマロリー。
彼女はトラブルに巻き込まれているという。頭のおかしい父親に付きまとわれているのだ。

マグルーダーは彼女を助けてやることにするのだが・・・。

<感想メモ>
・2回目。内容をほとんど忘れていたので楽しめた。
・ハリケーンが近づく数日間の物語。雨風が強くなるにつれ映画もクライマックスへと進んでいく。
・独特の雰囲気を持っている作品。(閉塞感というか閉じた感じというか)
・主演のケネス・ブラナーは英国人 → 英国人には雨がよく似合う → この映画の雰囲気にピッタリ

・バーバラ・ベル・ゲデスの法則 「主人公(男)が謎の女にのめり込んでいく場合、それをハラハラしながら見守る女性(主人公に好意を寄せている)は眼鏡をかけていなければならない」 が、キッチリと守られていた。
・眼鏡美人の役はダリル・ハンナ。「キル・ビル」で鬼のように恐ろしかったのがウソのよう。
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by beertoma | 2006-02-18 06:28 | 映画

「シンシナティ・キッド」

シンシナティ・キッド
/ ワーナー・ホーム・ビデオ
ISBN : B000DZJJHM

シンシナティ・キッド (1965)
THE CINCINNATI KID

監督: ノーマン・ジュイソン
原作: リチャード・ジェサップ
脚本: リング・ラードナー・Jr、テリー・サザーン
撮影: フィリップ・H・ラスロップ
音楽: ラロ・シフリン
主題歌: レイ・チャールズ

主な登場人物:
エリック・ストーナー (スティーヴ・マックィーン) … ”シンシナティ・キッド” スタッド・ポーカーの名手 ポーカー賭博界の若きエースともっぱらの評判
ランシー・ハワード (エドワード・G・ロビンソン) … ポーカー賭博界のドン “ザ・マン”と呼ばれている 
シューター (カール・マルデン) … キッドの賭博仲間 根は真面目で善人
メルバ・ナイル (アン=マーグレット) … シューターの妻 悪女
クリスチャン・ラッド (チューズデイ・ウェルド) … キッドの恋人 田舎娘
ウィリアム・スレイド (リップ・トーン) … 地元の金持ち 強面で性格に難あり いつも用心棒を連れている
レディ・フィンガース (ジョーン・ブロンデル) … かつてはポーカーでブイブイいわせていた女性 今はディーラー専門
ホーバン (ジェフ・コーリイ) … キッドの賭博仲間
イェーラー (キャブ・キャロウェイ) … キッドの賭博仲間


<ストーリー紹介>
地元ニューオリンズでは向かうところ敵なしの”シンシナティ・キッド”が、無敵のチャンピオン“ザ・マン”と対決する物語。


<感想>
・ところどころベタな演出が気にならなくもないが(靴磨きの子供の使い方だとか、クライマックスで見物客のアップを連続させたところだとか)、後半の対決の場面が素晴らしく(村上ショージなら「圧巻・壮観・見なあかん」と言うはず)、見応えのある作品となっている。

・エドワード・G・ロビンソンの演技(目つき)も見もの。
全体を通してはまさに”ポーカーフェイス”なのだが、追い込まれたとき、攻勢に転じたときで、その色合いが微妙に変わり、見飽きない。
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by beertoma | 2006-02-03 06:12 | 映画

「隣人は静かに笑う」

隣人は静かに笑う
/ ポニーキャニオン
ISBN : B00012T1YS

隣人は静かに笑う (1998)
ARLINGTON ROAD

監督: マーク・ペリントン
脚本: アーレン・クルーガー
撮影: ボビー・ブコウスキー
タイトルデザイン: カイル・クーパー

主な登場人物:
マイケル・ファラデー (ジェフ・ブリッジス) … 大学教授 現代史(テロについて)を教えている 詮索好き 未だ妻の死から立ち直れないでいる 妻はFBIの捜査官だったが、捜査中に殺されてしまった
オリバー・ラング (ティム・ロビンス) … ファラデーの隣人 謎の人物
シェリル・ラング (ジョーン・キューザック) … オリバーの妻 人懐っこい笑顔の裏に・・・
ブルック・ウルフ (ホープ・デイヴィス) … ファラデーの恋人 
カーヴァー (ロバート・ゴセット) … FBI捜査官 ファラデーの知人以上友人未満

その他の出演者:
スタンリー・アンダーソン、メイソン・ギャンブル、スペンサー・トリート・クラーク、ローラ・ポー

<ストーリー紹介>
オレの名はマイケル・ファラデー。大学教授なんだ。『ロウソクの科学』って本、知ってるだろ? 岩波文庫に入ってるやつ。ありゃオレが書いたんだ。すごいだろ? ・・・エヘヘヘヘ。信じた? 冗談だよ冗談。同姓同名だけど奴は19世紀のイギリス人。

それはそうとさ、この前、ちょっとした事件があったんだ。いやね、クルマを運転してたら、血まみれの子供が立ってたんだよ。誰だって驚くだろ? オレも驚いたさ。たんまり驚いたさ。だもんで、急いで車から降りてその少年を病院に連れていったんだ。
ま、なんとか大事には至らなかったみたいで、それはよかったんだよ。原因は花火遊びかなんかだったらしい。でね、よーく話を聞いてみると、そいつ、うちの隣に住んでることがわかったんだ。 え? 最初見たときに気づけ? いや、そりゃそうなんだけど、隣の一家ってのは最近引っ越してきたばかりで、よく知らなかったんだよ。ほら、ワイフが例の事件でアレしちゃっただろ? だからオレもすっかり参っちゃって、近所付き合いとかそういうのもしてなかったしさ。
ま、そんなこんだで、隣との付き合いが始まったわけなんだけど、このオリバー・ラングっていうやつ、あ、少年の父親ね、お隣のご主人。こいつがさ、なんか怪しいんだよ。建築家とか言ってるけど、オレは違うと思うな。胡散臭いんだよねー、なんかさ。だから、いろいろ調べてみようと思うんだ。ブルックはやめとけって言うんだけどね。みっともないって。
でも、やっぱり調べてみる。なんか気になる。

好奇心旺盛なマイケル・ファラデーが、隣人のことをいろいろ詮索しすぎたため、ちょっとしたイタズラを仕掛けられる物語。


<感想>
・2回目。結末を知っているため、1回目のような驚きはなかったが、それでもストーリー運びがうまいので最後まで楽しめた。

・「映画の終わりに主人公(とそのまわりの人々)がハッピーになる」ものだけをハッピーエンドと呼ぶならば、この作品はハッピーエンドではない。
でも、映画の終わったとき「知的に」ハッピーになれるので(少なくとも私はそうでした)、この作品をハッピーエンド映画だと言い張りたい。
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by beertoma | 2006-02-01 05:37 | 映画

クリス・ペン

クリス・ペンが亡くなったらしい。残念である。

米俳優クリス・ペンさん、遺体で発見=警察 | Excite エキサイト : 芸能ニュース

彼が映画で演じた人物といえば、「レザボアドッグス」の悪党 ”ナイスガイ・エディー”や「トゥルー・ロマンス」の刑事 ”ニッキー・ダイムス”などが思い浮かぶが、その素晴らしい演技力を見せつけたものとして、「ラッシュアワー」でのチョイ役 ”クライヴ・コッド”を忘れることができない。

(以下は、曖昧模糊とした記憶に頼って書いておりますがゆえ、細かいところで、間違っている可能性が大となりますがよろしかったでしょうか? でも、大まかなところでは、あっているはず)

香港からやってきた捜査官・リー(ジャッキー・チェン)とロス市警の刑事・カーター(クリス・タッカー)が、互いに反発しながらも協力して誘拐事件に挑むというストーリーのこの映画、クリス・ペンの役どころは受刑囚であった。このコッドという男は、悪事を働いていたところをリーによって逮捕され、刑務所送りとなったという経緯がある。よって、リーのことを深く恨んでいる。
映画が進むにつれ、リーとカーターの捜査も順調に進んでいく。ところが終盤、犯人側の逆襲にあい、手がかりが全てなくなってしまう。打つ手なしの万事休すである。 と思われたそのとき、意外な事実が判明する。コッドが、過去に犯人と接触があったというのだ。彼から情報を引き出せれば、犯人の居場所がわかり人質を助け出すことができるかも!
リーはコッドに会いに行く。教えてくれないか、頼む。ところが、コッドは取り合わない。「おめぇに食わせるタンメンは、ねえ!!」といわんばかりの態度である。リーはここで誠実に話しかける。人質となっている女の子は私にとって大切な存在である。どうしても助け出したい。これは刑事としてではなく、一人の人間としての頼みだ。
最初はうねる感情に身をまかせつっけんどんな態度をとっていたコッドであるが、次第にリーの言葉が心の奥底に届いていく。悪党の顔が人間の顔へと変化していき、犯人に関する情報を教えてやる。

このときのクリス・ペンの演技のワンダフルなことといったら! リーの言葉が心に沁みていくさまを、そりゃあもう、完璧に表現しておりましたよ。

脚本のレベルでは成立しそうにないシーンである。こんな説得の仕方で相手の気持ちを変えることができるのか。おまけに、それを見るものに納得させられるのか。
ところが、クリス・ペンは見事な演技力でやってのけた。

これを見てからというもの、彼がスクリーンに登場するのを心待ちにするようになった。(であるが故に、「完全犯罪クラブ」での使われ方には大いに不満だった。)
おいしい演技をしてくれる俳優が、また一人いなくなってしまった。あーあ。



ちなみに、「こんなことで気持ちを変えることができるのか?」というヘンな脚本を、ふつうに演じてしまったため、とうてい承服しがたい結果に終わった例としては、「ジョンQ」のアン・ヘッチがあげられる。
彼女の役はやり手の病院長。ジョン・Q(デンゼル・ワシントン)が人質をとって(自分の)病院に立てこもったことが許せない。あんなやつ、撃ち殺しなさいよ、さ、早く。
ところがジョン・Qが篭城するには理由があった。彼の息子は重病を患っているのだが、保険が利かないために治療をうけることができないのである。息子はだんだんと弱っていく。貧しいジョン・Qにはどうすることもできない。そこで思い余って犯行に及んだのだ。
この事情を知ったアン・ヘッチはタカ派からハト派へと変身するわけだが、彼女の心変わりを示すシーンは、パソコンで息子のカルテを見て(事実に気づき)涙ぐむ、というだけのものであった。
(演技の問題ではなく演出の問題なんでしょうが)


物語では、「気持ち(決意、信念)の変化」が描かれることが多々あるが、「どういった理由で変化したのか」「(作り手は)それをどうやって見せているのか」といった点にに注目して見ると、面白い。
(前にも書きましたが、「ザ・ロック」でアルカトラズに行くのをいやだいやだと言っていたショーン・コネリーが、態度を変えたのはニコラス・ケイジのどんな行為だったのか、とか)

どなたか、古今東西のありとあらゆる物語における、「気持ちの変化」についての、百科事典みたいなやつ、作ってください。
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by beertoma | 2006-01-27 05:37 | 映画