カテゴリ:映画( 198 )

「ブラッド・ワーク」

ブラッド・ワーク 特別版
/ ワーナー・ホーム・ビデオ
スコア選択: ★★★★



ストーリーをほんのさわりの部分だけ紹介すると、

やり手のFBI捜査官がイーストウッド。連続殺人犯を走って追いかけている。夜の町。通行人はいない。逃げる犯人。走る捜査官。「早く発砲しろ。お前はイーストウッドだろ。ダーティハリーだろ」という観客の声にも耳を貸さず、彼はひたすら走る。
映画はファンあってのもの。その声をを無視した罰があたる。心臓麻痺(?)で倒れてしまうのだ。そこでようやく銃を取り出し犯人めがけて撃つ。1発は当たったようだが、逃げられてしまう。捜査官は意識を失う。
そして二年後。心臓移植を受けて一命を取りとめた彼のもとへ一人の女性が訪ねてくる。


イーストウッド監督作品にしては、テンポよくストーリーが展開していって、そこが私にとっては大いに嬉しかった。
話の規模も、これくらいがちょうどいいように思う。「目撃」のような、大統領が出てくる題材だとイーストウッド監督らしさ(および、お金をかけすぎない映画作り)が逆にアダとなってうそ臭く感じられたが、この映画のように「刑事VS犯人」の話だとしっくりくる。

脚本のブライアン・ヘルゲランドは「L.A.コンフィデンシャル」「陰謀のセオリー」などの脚本を担当した人。


ブラッド・ワーク(2002)
BLOOD WORK
監督:クリント・イーストウッド
原作:マイクル・コナリー
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
出演:クリント・イーストウッド、ジェフ・ダニエルズ、ワンダ・デ・ジーザス
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by beertoma | 2004-09-12 04:49 | 映画

「マーシャル・ロー」

某月某日

ビデオ屋に寄り中古DVDを探す。値段が高くないものを何かひとつと棚に目を走らせていると「マーシャル・ロー」が1050円という値段で並んでいる。デンゼル・ワシントン、ブルース・ウィリス、アネット・ベニングという豪華な出演者。これは買いでしょう、と頭の中で声がしたのでレジへと向かう。

D・ワシントンがFBI調査官、B・ウィリスが軍の偉いさん、A・ベニングがCIA職員という配役。
イスラムの過激派組織のボスがアメリカ軍に捕らえられる。組織のメンバーは釈放を要求、NYで爆破テロを次々と繰り返す。ワシントンとベニングは対立しながらも犯人を追う。やがて、治安の収拾がつかなくなり戒厳令が施行される。

前半はFBIvsテロリストという図式がクリアで大いに楽しめるのであるが、後半になり戒厳令が施行されるとストーリーの焦点がぼやけてしまう。何をキーにして観客の興味を引っ張っていきたいのかがわからなくなってしまった。
シーンごとの見せ場は充分にあり、部分としてはよく出来ているのだけれど、全体としてつながっていないという気がした。
ラストでは「エアフォース・ワン」や「インディペンデンスデイ」にも通じるようなオメデタサ(というか、アリスのハンド・イン・ハンド的むず痒さ)満開でげんなりしてしまった。
購入して失敗。安かったのでイヤな予感もしたのだけれど。

最後の方では退屈したせいなのか、なぜか八神純子の「パープルタウン」が頭の中で鳴り出した。サビの部分に勝手に言葉を当てはめて歌ってしまう。♪ まぁーしゃるろー、ましゃるろー、話バラバラさフッフフ ♪
どうも最近、昔の曲が突然鳴り出してしまう。八神純子が好きだったという事実はない。不思議だ。病気だ。
ひょっとして無意識の層では好きだったのに、無理に押さえつけていたのかもしれない。

マーシャル・ロー(1998)
THE SIEGE
監督:エドワード・ズウィック
脚本:ローレンス・ライト、メノ・メイエス、エドワード・ズウィック
出演:デンゼル・ワシントン、アネット・ベニング、ブルース・ウィリス
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by beertoma | 2004-09-03 04:13 | 映画

「戦場に消えたカメラマン」

某月某日

アテネ五輪の見すぎで頭の中が「スポーツスポーツわっしょいわっしょい」になってしまっている。
先日、「戦場に消えたカメラマン」という映画を録画した。アキ・カウリスマキ監督ということなので見ておこうと思ったのである。ところが鑑賞してみると、" Directed by Elie Chouarqui " とクレジットされている。綴りが違うような気がして番組表を見直せば、そこには「監督:エリ・シュラキ」と記されていた。
なぜ読み間違えたのか不思議であるが、オリンピック期間中のことなのでボケていたのかもしれない。

ストーリーのほうはタイトルそのまんまである。
1990年代初め。アメリカ人のカメラマンが旧ユーゴスラビアの紛争地帯に行く。戦場の写真を撮るためである。
やがて、そのカメラマンが死亡したという知らせが妻のもとへ届く。夫の死を信じられない妻は、彼を助け出すために戦場に赴く。
というもの。

まあ、冷静に考えれば、カウリスマキが扱うような題材ではないのだけれど。でも、私としては、だからこそ見たかった。カウリスマキ作品は「レニングラード・カウボーイ・ゴー・アメリカ」と「浮き雲」しか見たことがなく、どちらもイマイチだったので、この題材ならばと期待したのである。
個性のきつい監督が、ある種の迎合(?)をして、とっつきやすいストーリーで撮った作品が好きなので、テリー・ギリアムなら「未来世紀ブラジル」よりも「12モンキーズ」、ジム・ジャームッシュなら「ダウン・バイ・ロー」「デッドマン」よりも「ナイト・オン・ザ・プラネット」、フランソワ・トリュフォーなら「終電車」「ピアニストを撃て」よりも「日曜日が待ち遠しい!」となる。ここに、カウリスマキなら「浮き雲」よりも「戦場に消えたカメラマン」と付け加えるはずであったのに。

「戦場に消えたカメラマン」の感想は、まあそれなりによくできている作品でしょう、というものである。甘ったるい話にすることなく、戦争状態の恐ろしさ、やりきれなさというものがズシリと伝わってくるようには作ってある。
ただ、「どうしてもこの作品でないと」といったものはないように思われる。もちろん、ユニークなものを持っている作品の方が少ないのであるが。

誰しも戦争について考えるべきであるから、その入り口の一つとしてはこの作品などいいのかもしれない。オリンピックボケのリハビリとして。


戦場に消えたカメラマン(2000)
HARRISON'S FLOWERS
監督:エリ・シュラキ
出演:アンディ・マクダウェル、エイドリアン・ブロディ、アラン・アームストロング
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by beertoma | 2004-09-01 01:42 | 映画

「ショウタイム」

ショウタイム(2002)
SHOWTIME
監督:トム・デイ
出演:ロバート・デニーロ、エディ・マーフィ、レネ・ルッソ

ロバート・デニーロとエディ・マーフィの顔合わせということで大いに期待した半面、こういう豪華2大スターの共演は出演料だけの豪華に終わってしまうこともままあるので、心配もしていた。
見終わった感想は・・・・
大きく期待しなければまあ楽しめる作品でしょう、である。

かつてのデニーロはいつ人を殺してもおかしくないような雰囲気をもっていた。どの作品からもそういう香りが漂ってきて好きになれなかったのであるが、最近はまるくなって、殺人とは無縁の人生を歩んでいるようだったので安心していた。
ところが、この作品ではそれが裏目に出ている。ストーリーは、最初は対立していた二人が次第に理解しあうようになるという、いわゆる「バディ・フィルム」のフォーマットにのっとって進んでいくのだが、毒が抜けてしまったデニーロと、これまた昔ほど傍若無人でなくなったエディ・マーフィでは、対立がさほど対立に感じられないのである。下手なプロレスを見せられているようだった、といえば言いすぎであろうか。

このストーリーにするのなら20年前に共演すべきであったし、いま共演するのならもっと違うパターンの物語にしてほしかった。
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by beertoma | 2004-08-09 04:02 | 映画

ジェームズ・メイスン

ジェームズ・メイスンは不思議な人である。力士のようにかすれた声というか、芯のない声をしているので、何を喋っても本心を言っているようには聞こえない。とりあえずこうやって会話してるんだけどさ、ほんとは君のこと、ぜんぜん興味がないんだ、と心の中では思っているのではないか。
いったん、こういう偏見を持ってしまうと、彼のセリフがすべて「それで、どうなの、最近?」としか聞こえなくなってしまう。
よくいるでしょ、人の話をぜんぜん聞かない人が。そういう人と久しぶりに会うと「それで、どうなの、最近?」とか質問してくるんだけど、こちらの返事に馬耳東風。まじめに返答しているのに馬耳念仏。
メイスンの声からは、そういう無関心さを感じてしまう。

そういえば、「北北西に進路を取れ」でメイスンが部下のマーティン・ランドーを殴るシーンがあって、そこでの表情や手の動きが高見盛にソックリなのを思い出した。とてもユーモラスです。機会があればご賞味あれ。
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by beertoma | 2004-07-26 00:00 | 映画

「深夜の告白」

a0034898_155523.jpg深夜の告白(1944)
Double Indemnity
監督:ビリー・ワイルダー

[ストーリー]
深夜のロサンジェルス。一台の車が猛スピードで走っている。やがて車は保険会社の前に止まり、中から一人の男が出てくる。男の名はウォルター・ネフ(フレッド・マクマレイ)。この会社の営業マンである。
彼は自分の部屋に入り、ディクタフォン(速記者用口述録音機)のスイッチを入れる。告白の相手は請求審査部部長のバートン・キーズ(エドワード・G・ロビンソン)。
「ディートリクソン夫人からの請求の件に関して、あんたの調査はいい線を突いていた。事故ではなく殺人だという判断は間違っていなかった。しかし、犯人を選ぶ段階で間違ったやつを選んでしまった。
・・・ディートリクソンを殺したのは俺だ。
そもそもの始まりは五月だった」
保険金目的で人を殺してしまった男の告白がはじまる。

ストーリーはネフの視点から回想として語られます。主人公の職業こそ私立探偵ではないけれども、全体のトーンはハードボイルド小説のようであり、そういった世界が好きな人にとってはたまらない作品ではないでしょうか。
サスペンス度満点のシーンもいくつかあり、さりげなく、というか雑に撮られている分、ヒッチコック映画よりもドキドキします。
バーバラ・スタンウィックの髪の色がブロンドというのが、どうも馴染めませんが、それ以外は言うことなしです。
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by beertoma | 2004-07-11 22:47 | 映画

「引き裂かれたカーテン」

a0034898_1592436.jpg引き裂かれたカーテン」は私のヒッチコック・ベスト3に入る作品です。かつてのベスト3は「バルカン超特急」「汚名」「めまい」だったのですが、今は、「海外特派員」「北北西に進路を取れ」「引き裂かれたカーテン」の3本です。

ただ、この作品では主役のキャスティングに不満が残ります。まず、ジュリー・アンドリュース。たしかに「サウンド・オブ・ミュージック」では素晴らしいですが、ヒッチコック映画のヒロインという雰囲気ではないです。あの中途半端な落ち着きがどうも気になります。観客がスクリーンから目を離した隙に、歌い出してやろうと考えているのではないでしょうか。
ポール・ニューマンも演技がマジすぎるというか、悲壮感があふれすぎています。警察に追われて逃げているのだから、必死なのはわかります。でも、ハリウッド映画なんだからもうちょっと飄々と演じてほしいと思います。緊張の糸が今にもプツンと切れそうな、あの表情はいただけません。

それでもこの映画をベスト3に入れるのは、ストーリーの面白さもさることながら、脇役のキャラクターが秀逸だからです。特に、クチンスカヤ公爵夫人を演じた リラ・ケドロヴァ 、バレリーナの タマラ・トゥマノーヴァ の2人は、ビリーワイルダーの映画から抜け出してきたのではないかと思わせるほどの濃いキャラクターで、何度見ても笑ってしまいます。
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by beertoma | 2004-07-10 15:51 | 映画

「アタック・オブ・ザ・キラートマト」

トマトつながりで思い浮かんだ映画が「アタック・オブ・ザ・キラートマト」という作品です。トマトが人間を襲うだけの話で、そのバカバカしさとチープな作りに笑えました。
数年前に1度観ただけなので細かい内容はすっかり忘れてしまいましたが、大きな トマト や小さな トマト がゴロゴロ転がってきて、人々が逃げまどうシーンが印象に残っています。テーマ曲も「マグマ大使」のようなヘンに雄大さを気取った曲で、これまた笑えます。

私も「季節外れの味も香りもない トマト・・・ は駄目」などと生意気なこと書いていると、いつの日にか襲われるかもしれません。気をつけたいものです。
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by beertoma | 2004-07-08 23:51 | 映画