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アテネ五輪・男子マラソン

某月某日

男子マラソンを見る。

日本人選手がメダル圏内から去ろうとしていた。しだいに競技から興味が失せてくるのがわかる。オリンピックのマラソンに出場しているだけでも素晴らしいことは承知しているのだが、マスコミに洗脳されてしまっているためメダルが取れないとわかると集中できなくなる。女子マラソンのことを思い出す。「ああ、もう一度見たいなあ。みずきちゃーん、もう一回走ってよー」と心の中でお願いしていたその時である。先頭のランナーに人影が走り寄るのが見えた。みずきちゃん?来てくれたんだね。あれ、みずきちゃんじゃない。男だ。スカートだけど男だ。サインが欲しいのかな?それとも記念撮影?などと思う間もなく、男はランナーを沿道の観衆の中へ押し倒した。

なんたるちあ。
高校時代、数学の教師が「なんたるちあ」という言葉を連発、彼のことが好きでなかったおかげで、この言葉にも反感を覚えこれまで封印してきたが、堪忍袋の尾が切れた。頭の中で嫌な思い出が流れ出すのもかまわず叫んでしまった。なんたるちあ。

後味が悪い。リアルタイムで見るんじゃなかった。自分に危害を加えられたような衝撃と不快さを感じた。

私は最初、乱入したのはアヌシュ選手だとばかり思っていた。ドーピングを誤魔化す解毒剤の飲みすぎでちょっぴり錯乱、先頭を走るのは室伏選手だと勘違いして「ムロフーシュ!よくも俺様をハメやがったな」とタックル、「イチバーン!」と雄叫びを上げにきたのだと思っていた。
だが、聞くところによれば、こういうことばっかり専門にやってる人だというではないか。世界にはまだまだいろんな人がいらっしゃるんだなあと実感させられた。

頭がヘンになって銃を乱射するよりはマシなのかもしれない。こんな比較にはあまり意味がないような気もするが、そうでも思わないと夜が長くなってしまう。
by beertoma | 2004-08-31 02:17 | その他スポーツ


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